zetaのプロットに使える敬語の言葉を、場面別に10分類・120語まとめました
執事や部下のキャラに「敬語で話す」と書いても、同じ言い回しばかりになることがあります。このページでは、誰が誰に話すかの場面ごとに、そのまま台詞の例に使える敬語を並べました。敬称や、敬語が崩れるときの言葉、礼の動きも読みつきで選べます。ひらがなだけの語とカタカナ語は、読みの欄を空けています。
目次
先に結論。口調の欄には、決まり文句を2〜3個書く
口調の欄には「敬語」だけでなく、「かしこまりました」「恐れ入ります」のような決まり文句を2〜3個書きます。返事・依頼・挨拶から一つずつ選ぶと、使う場面も添えやすくなります。
相手によって口調が崩れるなら、「主人の前では敬語、同僚にはくだけた口調」のように条件を書きます。「二人きりでも敬語を保つ」と決める書き方もできます。誰に向けた言葉かを、台詞の例と一緒に残します。
説明の頭に、主な働きを(尊敬語)(謙譲語)(丁寧語)などと添えました。「参る」「申す」「いたす」は聞き手に丁重に述べる謙譲語Ⅱとして扱います。目上からの命令や距離感の用語も含めますが、それ自体が敬語でないものは区別しています。
執事・使用人から主人へ
迎える、用意を伝える、指示を受ける場面の言葉です。相手の動作には尊敬語、自分から相手へする動作には謙譲語を選びます。
| 言葉 | 読み | どう使うか |
|---|---|---|
| お帰りなさいませ | おかえりなさいませ | (尊敬語・丁寧語)帰ってきた主人を迎える挨拶です。玄関で出迎える台詞に使えます。 |
| 恐れ入ります | おそれいります | (丁寧語を伴う恐縮の表現)厚意への感謝や、手間をかける申し訳なさを伝えます。依頼の前置きにも使えます。 |
| 仰せのままに | おおせのままに | (尊敬語を含む返答)相手の言いつけに従うと伝えます。自分の判断より主人の意向を優先する場面に使えます。 |
| 承りました | うけたまわりました | (謙譲語・丁寧語)指示や頼みを受けたと伝えます。聞き取っただけか、引き受けたのかは前後の台詞で示します。 |
| お支度が整いました | おしたくがととのいました | (丁寧語・敬意の接頭語)主人の出発などに必要な用意ができたと伝えます。何の支度かを添えると具体的です。 |
| 何なりとお申し付けください | なんなりとおもうしつけください | (尊敬語)遠慮せず用を言いつけてほしいと促します。自分の申し出を控えめに伝える場面に使えます。 |
| どうぞお召し上がりください | どうぞおめしあがりください | (尊敬語)相手に食べることや飲むことを勧めます。食事を運んだあとの台詞に使えます。 |
| お休みになりますか | おやすみになりますか | (尊敬語・丁寧語)休息や就寝の意向を確かめます。どちらを尋ねているかは場面で決まります。 |
| お持ちいたします | おもちいたします | (謙譲語・丁寧語)相手のために物を持つ、または運ぶと申し出ます。荷物や必要な品を受け持つ場面に使えます。 |
| こちらへお掛けください | こちらへおかけください | (尊敬語)示した席に座るよう勧めます。相手を待たせる場面にも使えます。 |
| お迎えに上がります | おむかえにあがります | (謙譲語・丁寧語)相手のもとへ迎えに行くと伝えます。時刻や場所を続けると約束の台詞になります。 |
| お先に失礼いたします | おさきにしつれいいたします | (謙譲語Ⅱ・丁寧語)相手より先に退出するときの挨拶です。仕事を終えて退く場面に使えます。 |
騎士・家臣から主君へ
任命・報告・願い出の言葉です。現代の改まった表現も含め、架空の主従の台詞として並べています。実際の騎士や家臣が一様に使った言葉ではありません。
| 言葉 | 読み | どう使うか |
|---|---|---|
| 御意 | ぎょい | (尊敬語を含む返答)目上の意見に、そのとおりだと応じます。ここでは相手の考えを敬って受ける短い返事です。 |
| 拝命いたします | はいめいいたします | (謙譲語・丁寧語)任命を謹んで受けると伝えます。役目を与えられた場面に使えます。 |
| 仰せに従います | おおせにしたがいます | (尊敬語・丁寧語)相手の命令どおりに行動すると伝えます。出発前の返答などに使えます。 |
| お言葉を賜りたく存じます | おことばをたまわりたくぞんじます | (謙譲語・丁寧語)目上から言葉をいただきたいと願います。判断や助言を求める改まった台詞です。 |
| 御前に参りました | ごぜんにまいりました | (尊敬語・謙譲語Ⅱ・丁寧語)主君の前に来たと伝えます。「御前」はここでは相手の面前を指します。 |
| 謹んでお受けいたします | つつしんでおうけいたします | (謙譲語・丁寧語)敬意をもって引き受けると伝えます。任命以外に、申し出を受ける場面にも使えます。 |
| ご報告申し上げます | ごほうこくもうしあげます | (謙譲語・丁寧語)相手へ報告することを改まって告げます。続く台詞で、結果を先に述べられます。 |
| お許し願います | おゆるしねがいます | (尊敬語・丁寧語)相手に許可や許しを求めます。何を許してほしいのかを添えます。 |
| お力添えを賜りたく存じます | おちからぞえをたまわりたくぞんじます | (謙譲語・丁寧語)目上から助力をいただきたいと願います。自分だけでは進められない用件を持ち出す場面に使えます。 |
| お目通りを願います | おめどおりをねがいます | (謙譲表現・丁寧語)身分の高い相手に会いたいと願い出ます。取次役に面会を頼む台詞に使えます。 |
| ご無事をお祈り申し上げます | ごぶじをおいのりもうしあげます | (謙譲語・丁寧語)相手が無事であるよう願います。主君の旅立ちを見送る場面に使えます。 |
| お仕えいたします | おつかえいたします | (謙譲語・丁寧語)相手に奉仕すると伝えます。忠誠を誓う台詞にも使えますが、服従の程度は設定で補います。 |
王侯貴族・目上の側の言葉
上の立場から許す、命じる、ねぎらう台詞です。敬語そのものではない表現を含みます。現代の目上への返答に転用せず、創作上の上下関係を描く例として選びます。
| 言葉 | 読み | どう使うか |
|---|---|---|
| 大儀であった | たいぎであった | (敬語ではない労い)相手の骨折りをねぎらいます。ここでの「大儀」は、儀式や面倒という意味ではありません。 |
| 苦しゅうない | くるしゅうない | (敬語ではない許容)かまわない、差し支えないと伝えます。相手の申し出を許す台詞に使えます。 |
| 下がってよい | さがってよい | (敬語ではない許可)その場から退出してよいと伝えます。面会や報告を終える台詞に使えます。 |
| 近う寄れ | ちこうよれ | (敬語ではない命令)近くへ来るよう命じます。距離を縮める許しにも、威圧にもなりえます。 |
| 面を上げよ | おもてをあげよ | (敬語ではない命令)伏せている顔を上げるよう命じます。礼を受けたあとの台詞に使えます。 |
| 話してみよ | はなしてみよ | (敬語ではない命令)話してみるよう促します。願いや意見を聞き出す台詞に使えます。 |
| 許す | ゆるす | (敬語ではない許可)願いを認める、または過ちをとがめないと伝えます。何への許しかで意味が変わります。 |
| 任せた | まかせた | (敬語ではない委任)相手に判断や仕事を委ねます。短く信頼を示す台詞にも使えます。 |
| 褒めてつかわす | ほめてつかわす | (目上からの称賛)上の立場から相手を褒めます。「つかわす」が、行為を相手に与えるような言い方になります。 |
| よく参った | よくまいった | (目上からの迎えの言葉)来訪を迎える台詞です。ここでの「参る」は、相手を高める尊敬語ではありません。 |
| 遠慮はいらぬ | えんりょはいらぬ | (敬語ではない促し)控えなくてよいと相手に伝えます。率直な意見や願いを求める場面に使えます。 |
| 休むがよい | やすむがよい | (敬語ではない勧め)休むよう相手に勧めます。気遣いにも命令にも聞こえるため、声や状況を添えます。 |
部下から上司へ・仕事の場
依頼を受ける、確認する、相談する場面の言葉です。敬語の長さだけで礼儀は決まらず、用件を短く伝えることも大切です。
| 言葉 | 読み | どう使うか |
|---|---|---|
| 承知しました | しょうちしました | (丁寧語)内容を理解した、または引き受けたと伝えます。「承知」だけを謙譲語と決めつけず、文全体で使います。 |
| 恐縮です | きょうしゅくです | (丁寧語を伴う恐縮の表現)相手の厚意に気が引ける、または迷惑をかけて申し訳ないと伝えます。感謝にも依頼の前置きにも使えます。 |
| ご足労いただきありがとうございます | ごそくろういただきありがとうございます | (謙譲語・丁寧語)相手が足を運んでくれたことに感謝します。自分が出向いた場面の挨拶には使いません。 |
| 確認いたします | かくにんいたします | (謙譲語Ⅱ・丁寧語)自分が確かめると丁重に伝えます。即答できないときに次の行動を示せます。 |
| ご相談してもよろしいでしょうか | ごそうだんしてもよろしいでしょうか | (謙譲語・丁寧語)相手に相談する許可を求めます。用件を切り出す前に使えます。 |
| 伺います | うかがいます | (謙譲語・丁寧語)聞く・尋ねる・訪問することを、相手を立てて伝えます。今回の動作が分かるよう用件を添えます。 |
| 拝見しました | はいけんしました | (謙譲語・丁寧語)相手に関わる物を見たと伝えます。資料や手紙への返答に使えます。 |
| 存じております | ぞんじております | (謙譲語Ⅱ・丁寧語)事情などを知っていると丁重に伝えます。人を知っていると言って相手を立てる場合は、別に「存じ上げる」があります。 |
| 申し訳ありません | もうしわけありません | (丁寧語を伴う謝罪)自分の不手際などを謝ります。何について謝るかを短く続けられます。 |
| お手数をおかけします | おてすうをおかけします | (謙譲語・丁寧語)相手に手間をかけることへの配慮を伝えます。依頼や確認を頼む場面に使えます。 |
| 差し支えなければ | さしつかえなければ | (依頼の前置き)都合が悪くなければ、という条件を添えます。この語だけが敬語なのではなく、続く依頼も丁寧に整えます。 |
| お時間をいただけますか | おじかんをいただけますか | (謙譲語・丁寧語)相手に時間を割いてもらえるか尋ねます。面談や説明の前に使えます。 |
後輩から先輩・先生へ
挨拶や質問を中心に、改まり方の違いを並べました。くだけた形は相手との関係を選びます。短い敬語でも、親しみと敬意は両立します。
| 言葉 | 読み | どう使うか |
|---|---|---|
| おはようございます | (丁寧語を含む挨拶)朝に相手を迎える言葉です。部室や教室に入る場面に使えます。 | |
| よろしくお願いします | よろしくおねがいします | (謙譲語・丁寧語)指導や協力を頼む挨拶です。初対面や一緒に活動を始める場面に使えます。 |
| 教えていただけますか | おしえていただけますか | (謙譲語・丁寧語)相手に教えてもらえるか尋ねます。分からない点を続けると質問が具体的になります。 |
| もう一度お願いできますか | もういちどおねがいできますか | (謙譲語・丁寧語)説明や実演を繰り返してほしいと頼みます。聞き取れなかったときにも使えます。 |
| 質問してもいいですか | しつもんしてもいいですか | (丁寧語)質問の許可を求めます。「よろしいでしょうか」より会話に近い言い方です。 |
| 分かりました | わかりました | (丁寧語)説明を理解したと返します。日常の指導や連絡への返答に使えます。 |
| ありがとうございます | (丁寧語を含む感謝)教えてもらったことや助けへの感謝を伝えます。何が助かったのかを一言添えられます。 | |
| すみません | (丁寧語を含む挨拶)謝罪のほか、呼びかけや感謝にも使います。気持ちは続く言葉で区別します。 | |
| 失礼します | しつれいします | (丁寧語)入室や退出の際に挨拶します。先生のいる部屋へ入る場面に使えます。 |
| お疲れさまです | おつかれさまです | (丁寧語を含む労い)活動や仕事の労をねぎらう挨拶です。部活動の終わりなどに使えます。 |
| そうですね | (丁寧語)相手に同意したり、考えながら応じたりします。返答の間を柔らかくつなぐ台詞に使えます。 | |
| 〜っす | (くだけた丁寧表現)「そうっす」のように、軽い敬意を残して話す形です。親しい先輩との会話の例で、改まった挨拶には向きません。 |
接客の言葉
迎える、案内する、確認する場面の言葉です。客の動作と店側の動作を分けて選びます。
| 言葉 | 読み | どう使うか |
|---|---|---|
| いらっしゃいませ | (尊敬語・丁寧語)訪れた客を迎える挨拶です。相手に用件を尋ねる前の一言に使えます。 | |
| 〜でございます | (丁寧語)「こちらでございます」のように、物や場所を丁寧に示します。相手の動作を高める尊敬語とは働きが違います。 | |
| 少々お待ちください | しょうしょうおまちください | (尊敬語)少し待つよう相手に頼みます。確認や用意に時間が必要な場面に使えます。 |
| お待たせいたしました | おまたせいたしました | (謙譲語・丁寧語)待っていた相手へ、用意ができたと伝えます。品物を渡す直前などに使えます。 |
| ご案内いたします | ごあんないいたします | (謙譲語・丁寧語)自分が相手を案内すると伝えます。席や目的の場所へ導く場面に使えます。 |
| ご予約はございますか | ごよやくはございますか | (丁寧語・敬意の接頭語)予約の有無を確かめます。受付で最初の確認をする台詞に使えます。 |
| お名前を伺えますか | おなまえをうかがえますか | (謙譲語・丁寧語)相手の名前を尋ねます。予約との照合など、尋ねる目的を添えられます。 |
| こちらでよろしいでしょうか | (丁寧語)示した品物や内容でよいか確かめます。相手の選択を確認する場面に使えます。 | |
| ご覧ください | ごらんください | (尊敬語)相手に見るよう促します。案内図や品物を示す台詞に使えます。 |
| お預かりします | おあずかりします | (謙譲語・丁寧語)相手の物を一時的に保管すると伝えます。荷物を受け取る場面に使えます。 |
| お返しいたします | おかえしいたします | (謙譲語・丁寧語)預かった物などを相手に戻すと伝えます。受け渡しの動きに添えられます。 |
| またお越しくださいませ | またおこしくださいませ | (尊敬語・丁寧語)再び訪れてほしいと伝えます。帰る客を見送る挨拶に使えます。 |
和風・時代物の敬語
古風な語尾と、和風の創作に添えやすい改まった挨拶です。現代にも使う表現を含みます。同じ時代・身分で全部を使ったという意味ではありません。
| 言葉 | 読み | どう使うか |
|---|---|---|
| 〜でござる | (古風な丁寧表現)「私でござる」のように言い切る語尾です。「ござる」には歴史的に尊敬の用法もありますが、ここでは丁寧な断定に絞ります。 | |
| 承知つかまつりました | しょうちつかまつりました | (古風な謙譲表現・丁寧語)分かった、引き受けたと改まって返します。「つかまつる」は、ここでは「する」をへりくだって述べる言葉です。 |
| 〜にて候 | にてそうろう | (古語の丁寧表現)「無事にて候」のように、状態を丁寧に述べます。書状の文面などに使えます。 |
| かたじけない | (感謝・恐縮の表現)ありがたい、身に余ると感じた気持ちを表します。ここでは恥ずかしいという古い意味ではなく、厚意への返答に使います。 | |
| 恐悦至極に存じます | きょうえつしごくにぞんじます | (謙譲語Ⅱ・丁寧語)目上に関わる喜びや厚意を、この上なくありがたく思うと伝えます。大きな褒美や祝いへの改まった返答に使えます。 |
| 恐れ多いことです | おそれおおいことです | (丁寧語を伴う恐縮の表現)自分には身に余る、または相手に失礼で申し訳ないという気持ちを伝えます。どちらの意味かは前後で示します。 |
| よしなにお伝えください | よしなにおつたえください | (尊敬語を含む依頼)別の相手によろしく伝えるよう頼みます。「よしなに」だけで敬語になるわけではありません。 |
| お初にお目にかかります | おはつにおめにかかります | (謙譲語・丁寧語)初めて会う相手への改まった挨拶です。名乗りの前に使えます。 |
| ご無沙汰しております | ごぶさたしております | (謙譲語Ⅱ・丁寧語)長く訪問や連絡をしなかったことを詫びる挨拶です。久しぶりの再会に使えます。 |
| お待ち申しております | おまちもうしております | (謙譲語・丁寧語)相手を待っていると改まって伝えます。訪れを願う手紙の一節にも使えます。 |
| 御免ください | ごめんください | (尊敬語を含む挨拶)訪問先で声をかけ、入ってよいか尋ねます。和風の家を訪ねる場面などに使え、現代にも残る挨拶です。 |
| 何とぞお願いいたします | なにとぞおねがいいたします | (謙譲語・丁寧語)どうか願いを聞いてほしいと丁重に頼みます。現代の改まった依頼にも使います。 |
敬称・呼びかけ
架空の相手をどう呼ぶか決めるための言葉です。役職そのものとは区別します。国や時代で用法が違う敬称は、物語の中で対象を決めて使います。
| 言葉 | 読み | どう使うか |
|---|---|---|
| 様 | さま | (敬称)名前や相手を指す語に添え、敬意を表します。丁寧な呼びかけや宛名に使えます。 |
| 殿 | どの | (敬称)名前や役名のあとに付けます。古風な呼びかけや文書に使えますが、「様」との上下を一律には決められません。 |
| 閣下 | かっか | (敬称)高い地位の相手を敬って呼びます。創作では高官への呼びかけなどに使い、対象は作品内で決めます。 |
| 殿下 | でんか | (敬称)皇族や王族などへの呼びかけに使われます。創作では王子への呼称などに使えますが、国や時代を問わず同じ規則ではありません。 |
| 陛下 | へいか | (敬称)君主などを敬って呼ぶ言葉です。創作では国王への呼びかけなどに使い、実在の制度の説明には広げません。 |
| 奥様 | おくさま | (敬称)相手の妻や、家の女主人を敬って呼びます。誰の立場から呼ぶかを設定に添えます。 |
| お嬢様 | おじょうさま | (敬称)相手の娘や、主人の家の娘を敬って呼びます。使用人からの呼びかけにも使えます。 |
| 若 | わか | (古風な敬称)主に身分の高い家の幼い男子を指します。創作では家に仕える人からの呼びかけに使えます。 |
| 先生 | せんせい | (敬称)教える人や、専門的な知識・技術を持つ人などを敬って呼びます。ここでは職名の説明ではなく呼びかけとして扱います。 |
| さん | (敬称)名前などに添える日常的な呼び方です。親しさを保ちながら敬意を示す会話に使えます。 | |
| 君 | くん | (敬称)名前に添え、同輩や年下などを呼びます。使う関係には幅があり、誰にでも同じ印象を与える呼び方ではありません。 |
| 皆様 | みなさま | (敬称を含む呼びかけ)その場の人々をまとめて丁寧に呼びます。集まりで挨拶や案内を始める台詞に使えます。 |
敬語の崩れ・距離の言葉
台詞そのものではなく、口調の条件や関係の変化を指定する言葉です。丁寧さと心の距離を、一つの尺度にしないよう選びます。
| 言葉 | 読み | どう使うか |
|---|---|---|
| タメ口 | ためぐち | (口調の説明)対等な相手に話すような、敬語を使わない口調です。親しみを示す場合も、なれなれしく響く場合もあります。 |
| 慇懃無礼 | いんぎんぶれい | (態度の説明)表面は丁寧でも、相手への敬意を欠く態度です。敬語が長いという理由だけで、この語にはなりません。 |
| 他人行儀 | たにんぎょうぎ | (距離感の説明)親しい間柄なのに、よそへ向けるように改まった態度です。急に距離を置く場面の指定に使えます。 |
| 二重敬語 | にじゅうけいご | (敬語の形の説明)一つの語に同じ種類の敬語を重ねた形です。敬語が一文に二つあるだけで該当するわけではなく、定着した例外もあります。 |
| よそよそしい | (距離感の説明)親しみが感じられず、隔たりがある様子です。丁寧語を使っていない会話にも当てはまります。 | |
| 馴れ馴れしい | なれなれしい | (距離感の説明)親しさを押し出しすぎて、遠慮を欠く様子です。相手が望む距離より近い話し方を指定できます。 |
| ざっくばらん | (態度の説明)気取らず、率直に話す様子です。敬語を保ったまま本音を話す場面にも使えます。 | |
| 打ち解ける | うちとける | (関係の変化)警戒や遠慮が薄れ、親しみが生まれることです。口調をどこまで崩すかは別に指定します。 |
| 常体 | じょうたい | (文体の説明)「だ」「である」などで言い切る文体です。これを使うだけで乱暴な性格になるわけではありません。 |
| 敬体 | けいたい | (文体の説明)「です」「ます」などを用いる丁寧な文体です。親しい会話でも保つ設定にできます。 |
| 呼び捨て | よびすて | (呼び方の説明)名前に敬称を付けずに呼ぶことです。親密さや上下関係のほか、無礼さを示す場合もあります。 |
| 改まる | あらたまる | (態度の変化)普段よりきちんとした、かしこまった態度になることです。大切な依頼の前だけ口調を変える設定に使えます。 |
地の文で使う、敬語と礼の動き
会話の合間に添える動きです。説明は使う場面や気持ちの例で、礼の正しい作法や特定の文化の儀礼を定めるものではありません。
| 動き | 読み | 使われやすい場面 |
|---|---|---|
| 言葉遣いを改める | ことばづかいをあらためる | 目上の相手が来たときや、大切な用件を切り出す場面に使えます。 |
| 敬語が崩れる | けいごがくずれる | 驚きや焦りで素の口調が出るときや、親しさが増す場面に使えます。 |
| 一礼する | いちれいする | 挨拶や感謝を、短い動きで添える場面に使います。 |
| 膝をつく | ひざをつく | 創作上の臣下が礼を示す場面などに使えます。服従だけでなく、疲れや驚きによる動きにもなります。 |
| 目を伏せて答える | めをふせてこたえる | 敬意を示そうとするときや、気後れして返事をする場面に使えます。 |
| 返事の前に頭を下げる | へんじのまえにあたまをさげる | 承諾を改まって伝えるときや、感謝が言葉に先立つ場面に使えます。 |
| 頭を下げたまま待つ | あたまをさげたまままつ | 許しや返答を待つ、緊張した間に使えます。 |
| 姿勢を正して聞く | しせいをただしてきく | 指示を聞き漏らすまいとするときや、話を真剣に受け止める場面に使えます。 |
| 敬称を付け直す | けいしょうをつけなおす | 普段の呼び方が出たあと、公の場だと気づいて言い直す場面に使えます。 |
| 語尾を言い直す | ごびをいいなおす | とっさにくだけた言葉が出て、丁寧な口調へ戻す場面に使えます。 |
| 呼びかけてから口をつぐむ | よびかけてからくちをつぐむ | 立場を気にして発言をためらうときや、伝える内容を選び直す場面に使えます。 |
| 退出する前に振り返って礼をする | たいしゅつするまえにふりかえってれいをする | 面会の終わりに感謝を重ねるときや、別れを惜しむ場面に使えます。 |
このページで扱わないもの
方言、差別語・侮蔑語は扱いません。方言は地域差が大きく、文字だけでは正確に伝えにくいためです。実在の皇室・王室の敬称の正しい使い方を指南するものでもありません。
敬称や主従の台詞は創作上の例です。役職の説明はジャンル別の言葉で扱い、このページでは相手への呼びかけや言い回しを中心にしています。
言葉の選び方と、このページの限界
意味に幅のある言葉や古風な言い回しは、複数の資料で確かめ、説明を書き下ろしています。分類は場面から探すための目安です。執事の欄の表現を接客に使うなど、複数の場面で使える語もあります。
敬語の種類は、表の台詞での働きを示しています。一つの文に尊敬語と丁寧語などが重なる場合もあります。古語の分類と現代語の分類は必ずしも一致せず、時代物の台詞の時代考証は保証しません。
丁寧な言葉でも親しさは表せます。敬語が崩れる理由も、親しみ・驚き・苛立ちなどさまざまです。動きの説明は場面の例で、その仕草だけで気持ちは決まりません。ここにある語を書けば、AIが必ずその口調で話すという保証はありません。語数は台詞・呼びかけ・動きを含めた表の行数です。