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FANBOXの公開停止は、AIキャラチャットにも関係があるのか。決済の規約でサービスが変わった前例を確かめた

2026年9月25日前後、FANBOXで投稿の公開停止報告が相次ぎました。利用者が公開した通知画像には「決済事業者からの指摘を受け」とあります。この記事は、決済の規則がサービス内容に影響する仕組みがAIキャラチャットにもあるのかを、公式資料で確かめる記録です。zetaが消えるという話ではありません。

調査日:2026-09-27

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目次
  1. 先に結論
  2. FANBOXで起きたこと(8月27日の公式告知と9月25日前後の報告)
  3. 『決済事業者』とは誰のことか:カード会社・決済代行・アプリストア
  4. AIキャラチャットで、決済を理由にサービスが変わった前例
  5. zeta・キャラぷ・チャチャ・Talelynxはどこで支払っているか
  6. いま出ているzetaの削除報告は、決済が原因と確認されたものではない
  7. 消える理由は決済だけではない。だからトークは手元に
  8. この記事で確かめていないこと

先に結論

確認した内容

言えること:サービスへの影響
決済・ストアの規則で、AIキャラチャットの画像制限、決済変更、サービス終了に至ったとする公式事例があります。Nomi・ImagiPortal・Loveloreの説明を下で紹介します。
言えること:テキストも対象
テキスト主体でも、規則の対象外とは言えません。Stripeの成人向け方針やGoogle Playの生成AI向け規則には、AI生成物やテキスト会話に関わる条件があります。
言えること:国内向けサービスの支払い
比較したzeta・キャラぷ・チャチャ・Talelynxの4社は、全社に決済経路があります。確認できた経路と未確認の部分は、下の表に分けました。
言えないこと:FANBOXへの指摘元
今回の「決済事業者」を、特定のカード会社と断定することはできません。
言えないこと:zetaとの関係
zetaの削除報告が、FANBOXと同じ指摘によるものだという根拠はありません。別の事象として扱います。
言えないこと:経路による安全性
ストア課金なら安全、Web決済なら危険とは言えません。配信条件や契約、提供内容が異なり、発生率を比べる資料もありません。
備えとして
備えとして言えるのは、手元に残る形は端末に保存したものだけ、ということです。トーク履歴を手元に残す方法
調査・取得日時:2026年9月27日12:51〜13:17 JST。以下、個別に時刻を記したもの以外のWeb資料は、この期間に確認した内容です。公開日・施行日と取得日時は別です。Xの報告は本人の説明と通知画像を区別しています。

FANBOXで起きたこと(8月27日の公式告知と9月25日前後の報告)

FANBOXの2026年8月27日11:00 JSTの公式告知には、次の文があります。

『禁止商品』『要修正商品』の基準に変更はありません

クレジットカード会社や決済サービス会社の規約に反するコンテンツのチェックを強化するため

取得:2026年9月27日13:04:48 JST。引用は告知の必要部分を抜粋しています。

公式は、主要な決済手段の利用停止リスクを避け、決済環境を維持するための対応と説明しています。要修正の投稿は一時公開停止となる場合があり、修正後の再公開には審査が必要です。9月に基準が厳しくなった、という告知ではありません。この公開告知には、今回の個別の指摘元や処理総数は書かれていません。

元になるのは、2022年11月30日告知・12月15日施行の改定です。決済を伴う取引について、禁止商品と要修正商品を区別しました。法令に加えて公序良俗や別途定める基準を参照する形に改め、違反時の決済手段の制限も追加しています。pixiv上の無料投稿すべてが同じ取引規則の対象になった、という意味ではありません(取得:2026年9月27日13:05〜13:06 JST)。

ガイドラインと要修正商品の説明では、画像だけでなく、タイトル・タグ・本文・自己紹介なども判断対象です。投稿時に限らず、検知時にも非公開措置を取れます。特定の単語があるだけで必ず削除する、という説明ではありません。

ゆる☆もりさんは公開停止を報告し、通知画像を掲載しています。通知の原文は「決済事業者からの指摘を受け」で、対象区分には「レイプ(同意のない性的行為)」とあります。

洗脳表現が対象だったという説明は、投稿者本人の受け止めです。通知は、管理画面で投稿を確認し、画像・タイトル・タグ等を修正して審査を申請するよう案内しています。「公開停止」であり、データ消去の通知ではありません。通知画像の真正性を運営に照会したものでもありません。

管理画面の添付画像では、5件の投稿に「公開停止」と表示されていました。投稿日時は2019年が3件、2020年と2023年が各1件です。古い投稿も対象ですが、この5件は画像数でもサービス全体の総数でもありません(画像取得:2026年9月27日13:16頃 JST)。

いいちこインコの飼い主さんは、インコが飛ぶ漫画の公開停止を報告しています。こちらの添付は漫画で、以下は本人の説明です。

本人の補足では、通知に「虐待」という語があったと説明しています。飼い主が鳥から被害を受ける漫画という文脈ですが、通知全文や運営の最終判断は確認できていません。単語だけの自動判定だったとも断定できません(投稿・補足の取得:2026年9月27日12:54頃 JST)。

ほかにも、3年前の投稿に非公開の通知が来たという報告があります。一方、公開停止を受けてpixivも含めて限定絵を削除するという投稿は、作者自身の削除方針です。運営による公開停止と分けて読む必要があります(両投稿の取得:2026年9月27日12:56頃 JST)。

停止投稿数やクリエイター数の全体統計は未確認です。Xの表示回数を被害件数には数えられません。また、AI生成物の公開禁止は2023年7月25日施行の別ルールです。今回をAI生成画像の一斉取り締まりとする根拠はありません。

『決済事業者』とは誰のことか:カード会社・決済代行・アプリストア

カードブランドの規則、加盟店管理に関わるアクワイアラー、決済代行の方針、アプリストアの配信条件は、同じものではありません。通知に「決済事業者」とあっても、どの段階で判断が始まったかまでは分かりません。

Mastercardのアダルト加盟店向け基準の公式説明には、年齢・本人・同意の確認や公開前レビュー、苦情対応があります。Visaのネットワーク基準でも、同意のない性的内容などが禁止対象で、コンピュータ生成も含むと説明されています。加盟店管理にはアクワイアラーが関わります。これらの公開規則だけで、今回のFANBOXへの指摘元は特定できません。

Stripeの禁止業種の方針は、性的満足を目的とする成人向けコンテンツや成人向けライブチャット等を対象とし、条件に当てはまるAI生成物も含めています。これはStripe自身の方針です。カードブランドの規則と同じ主体の文書として扱うことも、あらゆるAI会話が禁止と読むこともできません。

Appleの審査ガイドラインには性的表現とユーザー生成コンテンツの条件があり、一部の付随的な成人向け内容には条件付きの扱いがあります。Google Playの生成AI向け方針は、テキスト会話を主機能とするアプリも対象です。テキスト主体だから規則の外にある、とは言えません。配信条件は、決済とは別の制約です。

ストアで配信されていても、すべての購入がストア課金とは限りません。Google Playの日本向け外部決済リンクの案内にも、別の購入経路があります。Webで払えばアプリ内の表示条件から外れる、ということでもありません。

説明の食い違いが表に出た例もあります。ゲームを巡る2025年8月1日のMastercard公式声明では、自社によるゲーム評価や制限要求を否定しています。一方、同年8月5日のValve側説明を伝える報道には、決済処理業者からMastercardの規則が根拠だと説明された、という主張があります。

規則を作る側と、解釈・適用して通知する側を分ける必要があります。今回のFANBOXの通知だけから、特定のカード会社や団体を指摘元として名指しすることはできません。

AIキャラチャットで、決済を理由にサービスが変わった前例

Nomi:生成画像の制限

Nomiの画像生成ガイドは、ヌードや露骨な画像を生成できない理由として、カード決済処理の制限とアプリストア規則の両方を挙げています。画像機能への影響を公式に説明した例です。全テキスト会話の禁止や、既存画像の一括削除を意味するものではありません(取得:2026年9月27日13:07頃 JST)。

ImagiPortal:決済事業者の変更

2026年9月8日の公式告知は、成人向けサービスを扱えないとしてStripeから取扱終了の連絡を受けたと説明しています。別の決済事業者への移行を進め、9月18日以降は移行完了まで新規購読の受付を一時停止する計画でした。暗号資産と臨時ストアの経路も案内しています(原サイト日付、時刻・TZ不明。取得:2026年9月27日13:03頃 JST)。

これは運営側の公式説明で、Stripeの個別審査記録を確認したものではありません。告知はキャラ・会話・アカウントを維持するとしています。決済変更が、そのままデータ削除を意味するわけではありません。調査時点で移行が完了したかも未確定です。

Lovelore:サービス終了とデータ削除方針

Loveloreの終了案内は、Stripeの成人向け・AI会話に関する決済方針を主因に挙げています。規制環境の不確実性や、小規模チームでの継続の難しさも説明しています。終了日は2025年9月26日と掲載され、終了後30日以内に会話・キャラ・アカウント情報を削除する方針です(時刻・TZ不明。取得:2026年9月27日13:04頃 JST)。

決済上の問題から事業終了、データ削除方針へ至る経路があると分かります。ただし、削除完了を外部から監査したものではなく、カードブランドが直接会話の削除を命じたという説明でもありません。

Stripeの公開方針にも、条件に当てはまるAI生成物を成人向け禁止業種に含む記載があります。これらは海外の個別事例です。利用中のアプリでも同じ制限や終了が起きる、と重ねることはできません。

日本の同人通販にも、カード決済停止の前例があります

サービス過去の停止資料から言える範囲
DLsite2024年4月3日18:00にVisa/Mastercard、翌4日18:30にAmexが停止。公式案内はがるまに等を含みます。停止理由や特定表現の削除要求は書かれていません。
とらのあな通販2024年8月13日12:00にVisa/Mastercardが停止。公式FAQはアクワイアラーからの停止通達と説明しています。
メロンブックス通販Mastercardは2024年9月24日、Visaは同年12月19日19:00に停止。公式FAQ・Visa告知と報道を確認。報道はフロマージュブックスも対象とし、店頭継続と区別しています。

表の日時はJST。資料取得:2026年9月27日12:51〜13:17 JST。過去の停止を整理した表で、現在の全ブランドの利用可否を網羅していません。

がるまにやフロマージュブックスを含む案内から、女性向けだから決済への影響と無関係とは言えません。ただし、これらの停止から個別作品の削除理由を導くこともできません。

zeta・キャラぷ・チャチャ・Talelynxはどこで支払っているか

公式規約・告知・ストア掲載で確認した支払い経路です。「確認できず」は、今回の資料で見つからなかったという意味です。今後も停止しないという保証ではありません。

サービスストア課金の確認Web・その他の確認表現を理由にした決済停止
zeta利用規約にApp Store/Google Play経由を明記。Web決済も明記。販売事業者(Merchant of Record)はCoda Payments Pte. Ltd.です。確認できず。今回の削除報告と決済との因果も未確認です。
キャラぷGoogle Playにアプリ内購入表示。iOSの決済詳細は未確定です。公式告知でカード・キャリア・コンビニ決済を確認。確認できず。決済手段の追加とメンテナンスの告知はあります。
チャチャ(Chacha)利用規約にApp Store/Google Play経由を明記。具体的なWeb決済処理会社は未確定です。確認できず。
TalelynxApp Storeにアプリ内購入表示。Androidの実際の決済詳細は未確定です。特定商取引法表示とプライバシーポリシーに決済代行利用・カード処理の記述。事業者名は未確定です。確認できず。ストアの履歴に決済不具合の修正はあります。

表の資料取得:2026年9月27日12:51〜13:17 JST。キャラぷのGoogle Play掲載は同日13:16頃 JSTに取得しました。

Codaは、zetaのWeb決済の販売事業者として記載されています。zetaの銀行やカードブランドという意味ではありません。また、決済のメンテナンスや不具合修正は、表現を理由にした決済停止の証拠にはなりません。

チャチャの規約には第三者AI提供会社の条件もあります。支払い経路だけで、扱える表現や継続性の優劣は決められません。

いま出ているzetaの削除報告は、決済が原因と確認されたものではない

ここで言うのは、決済が原因だと確認された報告ではない、ということです。FANBOXの公開停止とは別の事象として扱います。

9月27日の作者本人の投稿には「zetaでプロット消された」「画像が原因だったかもしれない」とあります。画像が原因というのは本人の推測で、運営が示した理由ではありません。取得は2026年9月27日13:15:48 JSTです。

9月26日の別の投稿にも、オリジナルキャラのプロットが消されているという説明があります。ただし対象総数や通知原文はなく、本人の認識として扱います(取得:2026年9月27日12:58頃 JST)。どちらも、FANBOXと同じ指摘を示す資料ではありません。

公式には、2025年3月27日の削除告知があります。第三者の権利を侵害する特定人物のキャラへの対応で、決済要請を理由としたものではありません。画像の制限に関する告知や、通報等によるフィードの非表示・削除の説明もありますが、今回の個別報告の原因を確定するものではありません。

見られなくなったという短い報告だけでは、作者の自主削除・非公開、運営措置、検索非表示を区別できません。確認する点はzetaのプロットが削除された・見つからないときにまとめています。

消える理由は決済だけではない。だからトークは手元に

Character.AIの公式説明では、規約違反や著作権侵害への対応で削除されたキャラとの会話履歴も、利用者が見られなくなるとしています。決済が原因という説明ではありません。また、閲覧できないこととデータの物理的な消去は別です。

一方、Loveloreの終了案内は、終了後30日以内に会話などを削除する方針でした。サービス終了によって、保存先そのものがなくなる経路もあります(取得:2026年9月27日13:04頃 JST)。

Talelynxの公式投稿には、数時間にわたりサーバーがダウンしたという説明もあります。これは障害で、カード会社による削除の告知ではありません(取得:2026年9月27日13:03:52 JST)。

Caveduckの公式告知は、二次創作キャラの収益化対象外設定と、Dino/DeepSeek 3.1の提供終了を案内しています。モデル終了後は別モデルへ切り替わる場合があります。収益化の制限、モデルの終了、会話の削除はそれぞれ別です。

理由が権利侵害でも、誤判定でも、サービス終了でも、サービスの中にしかないデータは、サービス側で見られなくなればそれまでです。Character.AIはその一例を公式に説明しています。zetaの「トーク保存」も、アプリの中にある保存です。端末に残す方法はトーク履歴が消える前に、手元に残しておきたいときにまとめています。

この記事で確かめていないこと

今回の資料で埋まらなかった点です。未確認であることを、存在しないという意味には扱いません。

最終更新 2026-09-27判定基準 v1(6軸・12点)