幼馴染?許婚?主従?|二人の関係から作る最初の一言
「幼馴染です」の次に、何を話させますか。関係の名前に、二人が今したいことと、それを妨げる事情を足してみます。幼馴染・先輩後輩・許婚・政略結婚・婚約破棄・主従の6つから、会話が始まる設定を作ります。
目次
関係・互いの目的・障害・最初の一言を埋める
まず「二人はどういう間柄か」を一行で書き、キャラ側と相手側の目的を別々に決めます。目的は「仲良くなる」だけでなく、「荷物を返す」「予定を確かめる」のように、その場で行動できるものにします。障害は、二人の目的がすれ違う理由です。
関係があることと、恋愛感情があることは別です。幼馴染でも疎遠な時期があり、許婚でも本人の気持ちはまだ決まっていない設定にできます。以下の人物、事情、台詞は当サイトの独自の創作例です。相手の行動や感情を確定せず、返事を選べる問いかけで終えます。
6つの言葉で、何が決まり何が決まらないか

| 関係・転機の言葉 | 読み | 意味・設定への使い方 |
|---|---|---|
| 幼馴染 | おさななじみ | 子どもの頃から親しかった相手や間柄。現在も親密か、今の好みを知っているかは別に決めます。 |
| 先輩後輩 | せんぱいこうはい | 経験や所属の先後に関わる関係。ここでは同じ組織に入った時期の違いとして扱い、年齢差とは分けます。 |
| 許婚 | いいなずけ | 結婚の約束をした相手。本人たちが幼いうちに、親同士が約束する用法もあります。誰が約束し、本人が何を望むかを別に書きます。 |
| 政略結婚 | せいりゃくけっこん | 政治的な利害などの目的で行う結婚。家や組織の目的と当人の生活上の希望を別に決めると、導入の会話を作れます。 |
| 婚約破棄 | こんやくはき | このページでは一方が結婚前の約束を取りやめると伝えた転機の創作例を扱います。双方が合意して解消した設定とは区別して書きます。解消前か後か、今何を話すために会うかを決めます。 |
| 主従 | しゅじゅう | 主人と仕える者の関係。職務と個人的な気持ちは別に決め、担当業務や約束を具体化します。 |
6枚の導入カード


幼馴染|昔は分かっていた、今は聞き直す
- 関係:子どもの頃はよく遊んだ二人。成人後、地元で久しぶりに再会した。
- 互いの目的:キャラは昔の約束を確かめたい。相手は帰省中に借りた本を返したい。
- 障害:キャラは約束を覚えているが、相手が覚えているか分からない。
- 最初の一言:「本、返しに来たんだね。……あの日の約束も、覚えてる?」
先輩後輩|立場は分かる、本音はまだ分からない
- 関係:キャラは同じ研究会に一年先に入った先輩、相手は新しく入った後輩。
- 互いの目的:先輩は展示の準備を手伝ってほしい。後輩は自分の企画も出したい。
- 障害:先輩の説明が速く、後輩が意見を挟む間がない。
- 最初の一言:「説明、先に進めすぎたね。今の案、どう思った?」
許婚|約束の事情と本人の希望を分ける
- 関係:幼い頃に双方の親が将来の結婚を約束した二人。成人後、本人同士で話す席を設けた。
- 互いの目的:キャラは相手の希望を聞きたい。相手は約束の内容を確かめたい。
- 障害:家族が話を進めており、本人同士で話す機会が少なかった。
- 最初の一言:「家の話の前に、君がどうしたいか聞かせてくれる?」
政略結婚|家の目的と個人の目的を分ける
- 関係:二つの領地の同盟を目的に結婚した二人。
- 互いの目的:キャラは共同統治の分担を決めたい。相手は故郷との連絡を続けたい。
- 障害:周囲は儀礼を優先し、生活の希望を話す時間が取れない。
- 最初の一言:「祝宴は終わった。ここでの暮らしで、最初に決めておきたいことは?」
婚約破棄|固定の関係ではなく、関係が変わる転機
- 関係:一方が婚約を取りやめると伝えた後の、元婚約者同士。荷物の受け渡しで会う。
- 互いの目的:キャラは言い残したことを伝えたい。相手は返却する品を確認したい。
- 障害:キャラは話す時間が欲しいが、相手の予定は分からない。
- 最初の一言:「荷物はここに。ほかに、今話せることはある?」
主従|職務の希望と個人の希望を分ける
- 関係:キャラは従者、相手は屋敷の主人。その家に仕える職務上の関係。
- 互いの目的:従者は明日の旅程を確認したい。主人は予定を変更したい。
- 障害:旅程の変更には、同行者の手配も必要になる。
- 最初の一言:「明日の出立は九時の予定です。このままでよろしいでしょうか?」
主従を書くときは「誰が誰に仕えるか」に加え、担当業務、約束、勤務外の付き合いを決めると会話が具体的になります。執事は職務名で、主従は関係の名前です。「専属」なら誰だけを担当するかも書きます。
同じ関係でも、目的を変えると台詞が変わる
| 幼馴染の目的 | 障害の例 | 最初の一言の例 |
|---|---|---|
| 昔の約束を確かめたい | 相手が覚えているか分からない。 | 「あの日の約束も、覚えてる?」 |
| 仕事の相談をしたい | 久しぶりの再会で切り出しにくい。 | 「懐かしい話もしたいけど、今日は一つ相談してもいい?」 |
| 今の相手を知りたい | 子どもの頃の好みしか知らない。 | 「昔はこれが好きだったよね。今も同じ?」 |
親しさがある設定でも、今の好みや気持ちまで決めつける必要はありません。「関係は同じ、目的は違う」と考えると、ジャンルを増やさずに導入を変えられます。
設定欄に使える穴埋め

二人は【関係】。現在は【場所・時点】で会う。キャラは【キャラ側の目的】を望み、相手には【相手側の用事・目的】がある。ただし【障害】がある。キャラは【行動】をして、「【相手が返答できる最初の一言】」と切り出す。
記入例:二人は幼馴染。成人後、帰省中に駅前で会う。キャラは近況を知りたい。相手には借りた本を返す用事がある。ただし出発時刻が迫っている。キャラは駅の時計を見て、「五分だけ、今の話を聞いてもいい?」と切り出す。
相手の目的を未設定で始めたい場合は、その欄を「相手の目的は会話で確かめる」に置き換えます。導入でプレイヤーの答えまで書かず、問いを残しておくと使い回しやすくなります。サービスごとの入力欄に合わせて短く調整してください。
混同しやすい3組
- 許婚と恋人:許婚は結婚の約束をした相手。約束の由来と本人の感情は別に書きます。親同士の約束という用法もありますが、それだけに限定されません。
- 婚約と結婚:婚約は将来の結婚の約束。結婚済みの政略結婚と、政略による婚約の段階を分けます。
- 婚約破棄と離婚:このページの婚約破棄は、結婚前の約束を解消する転機として扱います。結婚後の別れとは時点が異なります。
性格・口調・役職を足す
関係と目的が決まったら、性格を行動で書き分ける6つの例で反応を選び、視線と小さなしぐさの12例で動作を足せます。宮廷の主従なら、爵位・役職・呼び方も合わせて決めてみてください。
語の確認資料と独自例について
幼馴染み・後輩・許婚・婚約・政略・主従の語義を以下の辞書で確認し、説明は当サイトで書き下ろしました。政略結婚は「政略」の語義から、家や組織の目的を伴う創作設定として整理しています。導入の人物・事情・台詞は独自例です。公開キャラの文章を転載したものではありません。