図つき・zetaのプロットに書く中世・ルネサンス風の服の名前、9分類・120語
服と小物の主な形を図つきで見比べられます。推しの服を「昔の西洋風」から、もう一段具体的に書くための用語集です。町娘の普段着、旅人の支度、騎士の重ね着、魔法使いの外套を、服と部分の名前から選べます。中世・ルネサンス期の衣服だけでなく、後世の服や現代のコスチュームにも使う呼び方を含み、時代や意味の違いを添えています。マント・ケープや王侯貴族の礼装などは服と小物の用語集にまとめています。カタカナだけ・ひらがなだけの語は読みの欄を空けています。
目次
西洋風の服、まずこの7つを1枚で

先に結論。服は「上+下+一つの特徴」でプロットに一行
普段の装いは、zetaのプロットに「上に着るもの+下に着るもの+一つの特徴」で一行にします。たとえば「白いリネンシャツに茶の長ズボン。袖口は紐で結ぶ」と書けば、服の組合せと目印になる部分が決まります。
状況例には、その場面の服や着替えを足します。地の文では「袖口の紐を結び直す」のように、選んだ特徴を動かすと使いやすくなります。名前が難しいときも、丈・留め方・素材のうち一つを補えば、どんな服かを伝えられます。
ファンタジーでは時代を厳密に合わせる必要はありません。ただ、名前がいつ頃のどの地域の服かを知っておくと、世界観の方向を揃えやすくなります。服の名前や特徴を設定しても、AIが必ず守る保証はありません。
シャツとブラウス

歴史上の下着・上っ張りと、現代にも使うシャツの構造名を分けています。ペザントブラウスは現代の呼び方で、中世の農民服そのものの名前ではありません。
| 名前 | 読み | どんな服か |
|---|---|---|
| シュミーズ | 中世から近世の欧州で、服の内側に重ねたシャツ状の衣服です。白い麻の一枚と書くと、重ね着の土台が伝わります。 | |
| ペザントブラウス | 欧州の農民服を題材にした、ゆったりした現代のブラウスです。袖に寄せたひだを添えると、素朴な装いを書けます。 | |
| スモック | ここでは服の汚れを防ぐ、ゆったりした上っ張りを指します。作業中の推しに重ねると、仕事の支度が伝わります。 | |
| リネンシャツ | 亜麻の繊維から作った布を使うシャツです。旅人の普段着に選び、色や袖の長さを添えると、具体的な一枚になります。 | |
| かぶりのシャツ | かぶりのしゃつ | 頭からかぶって着る形式のシャツです。前を全部開く服と区別し、着替えの地の文に使うと、服のつくりが伝わります。 |
| 前開きのシャツ | まえあきのしゃつ | 前側に着脱のための開きがあるシャツです。ボタンで留める形と添えると、支度中の手の動きまで書きやすくなります。 |
| 後ろ開きのブラウス | うしろあきのぶらうす | 背中側に着脱のための開きを設けたブラウスです。留め具の位置を添えると、前面の飾りとは別に構造を伝えられます。 |
| ギャザーブラウス | 布を寄せて作る細かなひだがあるブラウスです。襟まわりか袖口かを添えると、ふくらみを置きたい場所が伝わります。 | |
| 紐で結ぶシャツ | ひもでむすぶしゃつ | 開きの部分を紐で結んで留めるシャツです。結ぶ位置を襟元などと決めると、旅支度や着替えの場面に使いやすくなります。 |
| ジャボ | シャツなどの前面や襟元に添える、布やレースのひだ飾りです。白いジャボを付けると書くと、飾る位置が伝わります。 | |
| プラケット | 着脱のために設ける、留め具などを伴う服の開き部分です。シャツの前に置くと書くと、開閉する位置を示せます。 | |
| ヨーク | 肩や背中の上部などに切り替えて付ける布の部分です。別の色にすると書くと、シャツの面の区切りを伝えられます。 | |
| ガセット | 縫い合わせる部分に挟み、ゆとりや補強を加える小さな布です。袖の付け根にあると添えると、服の構造を書けます。 |
胴まわり

シャツの上に重ねる胴着と、その部分や留め具をまとめました。ボディス・コルセット・ステイズは意味が重なる場合があり、名前だけで重ねる順番は決まりません。
| 名前 | 読み | どんな服か |
|---|---|---|
| ボディス | ドレスの胴部分や、独立した胴着を指す語です。シャツに重ねる一枚として書くなら、袖の有無や留め方も添えます。 | |
| コルセット | 胴を整える下着・胴着を指す呼び名です。昔の西洋風の服に使うときは、重ねる順序を添えて衣装の構成を伝えます。 | |
| ステイズ | 近世の欧州で使われた、芯材を入れた胴着の呼び名です。シャツの上に重ねると書くと、衣装の層を整理できます。 | |
| ストマッカー | 近世の欧州で、胴着の前面などに付けた別布の飾りです。三角形の飾り布と添えると、装飾の位置と形を伝えられます。 | |
| ジャーキン | 16〜17世紀の欧州で、ダブレットの上などに着た短い上着です。袖付きの例もあるため、袖なしと添えて姿を決めます。 | |
| ダブレット | 主に15〜17世紀の欧州で、シャツに重ねた丈の短い上着です。前をボタンで留めると添えると、普段の姿を書けます。 | |
| チュニック | 古代から中世の欧州にも見られる、胴から裾へ続く衣服です。膝までの長さと添えると、旅人の基本の服を書けます。 | |
| サーコート | 中世欧州で、衣服や鎧の上に重ねた服です。シュールコーとも呼ばれ、騎士なら紋章入りと添えて所属を示せます。 | |
| タバード | 中世欧州の、袖なしや短い袖の上着です。伝令の服に紋章を入れると書くと、誰に仕えているかを衣装で示せます。 | |
| 編み上げ | あみあげ | 穴などに紐を通して、衣服の左右を留めるつくりです。レースアップともいい、前側に置くと書くと特徴が伝わります。 |
| アイレット | 紐を通す小穴や、その穴を補強するものを指します。糸で縁をかがった穴と書くと、留め具の細部を伝えられます。 | |
| ボーン | 服の形を保つために入れる、細長い芯材です。胴着の内側に通すと添えると、表の模様とは違う構造を説明できます。 | |
| ペプラム | 上着や胴着の腰の位置から、短く広がる布の部分です。縁の色を変えると書くと、重ね着の境目に特徴を足せます。 |
袖と襟の形

形の呼び名と歴史上の飾りを並べています。ジゴ袖の19世紀の流行やフォーリングバンドの17世紀など、中世・ルネサンスより後の例も区別して選べます。
| 名前 | 読み | どんな服か |
|---|---|---|
| ビショップスリーブ | 長くふくらんだ袖を、袖口で寄せてまとめた形です。現代にも使う形の名で、袖口の細かなひだを添えて書けます。 | |
| ジゴ袖 | じごそで | 袖の上側が大きくふくらみ、袖口へ細くなる形です。欧州の19世紀の流行もあるため、時代を決める手掛かりにできます。 |
| 垂れ袖 | たれそで | ここでは、中世末期の欧州にも見られる長く垂れる飾り袖です。腕を動かすたびに揺れると添えると、布の動きが伝わります。 |
| 付け袖 | つけそで | 服から取り外せる袖で、15〜16世紀のイタリアにも例があります。袖だけ色を替えると書くと、衣装の組合せを示せます。 |
| スラッシュ | 服の表布に切れ込みを入れ、下の布を見せる装飾です。16世紀欧州風なら、袖から別色がのぞくと添えて書けます。 | |
| 襞襟 | ひだえり | 16〜17世紀初めの欧州で見られる、ひだを連ねた襟です。ラフともいい、輪のような白い襟と添えると形が伝わります。 |
| フォーリングバンド | 17世紀の欧州で見られる、肩へ平たく広がる大きな襟です。縁の飾りを添えると、立ち上がる襞襟と描き分けられます。 | |
| 長袖 | ながそで | 腕を長く覆う袖で、一般には手首付近まである形です。作業前に折り返すと添えると、暮らしの場面を書けます。 |
| 半袖 | はんそで | 袖丈が短い形で、肘より上あたりまでのものを指します。下に長い袖を重ねると書くと、二枚の服を描き分けられます。 |
| 袖なし | そでなし | 袖を付けていない衣服の形です。シャツの上に重ねる胴着を袖なしと書くと、下の袖が見える組み合わせを伝えられます。 |
| 袖口 | そでぐち | 袖の先にある、手を出す開口部です。細い紐で結ぶ形と書くと、昔の西洋風のシャツに小さな特徴を足せます。 |
| 袖山 | そでやま | 袖の上部にある、身頃の袖ぐりと縫い合わせる曲線部分です。ここにひだを寄せると書くと、袖のふくらみを示せます。 |
| 袖付け | そでつけ | 袖と身頃を縫い合わせることや、その部分を指します。縫い目に沿って飾りを置くと書くと、服の境目が伝わります。 |
スカートとドレス

下に重ねる服、外側の服、形を支えるもの、布の部分の順です。キルトルとコタルディの範囲は資料で重なります。ファージンゲールと18世紀のパニエは同じ型ではありません。
| 名前 | 読み | どんな服か |
|---|---|---|
| キルトル | 中世から16世紀ごろの英国などに見られる衣服名です。ここでは丈の長い重ね着の土台とし、上に着る服も添えます。 | |
| コタルディ | 14世紀ごろの西欧に見られる、袖の付いた衣服です。前に並ぶボタンや丈を添えると、推しの装いを具体化できます。 | |
| ブリオー | 中世西欧で着られた、長い裾や袖を持つ衣服の名前です。袖の長さを添えると、古い時代を思わせる装いを書けます。 | |
| ガウン | ここでは16世紀ごろの欧州で、別の服に重ねた長い外衣を指します。下の服も指定すると、重ね着の順序が伝わります。 | |
| ペチコート | スカート状の衣服で、下に重ねるものや表に見せるものがあります。どの服の下にはくか添えると、重なりが伝わります。 | |
| オーバースカート | 別のスカートの上に重ねるスカートです。下の布とは違う色を選ぶと、歩いたときに見える重なりを地の文に使えます。 | |
| ファージンゲール | 16世紀の欧州などで、輪や枠によりスカートを支えたものです。形には違いがあるため、円錐状などと補って書きます。 | |
| パニエ | 服飾史では18世紀欧州の、スカートを左右へ広げる枠などを指します。中世風に混ぜるなら、後世の要素として選びます。 | |
| ゴア | 裾へ向かって幅が広がる、スカートなどを構成する布の部分です。色違いの布を交互に置くと書けば、切替えを示せます。 | |
| ゴデ | 縫い目などに差し込み、裾の広がりを増す三角形などの布です。歩くと別色の布が開くと書けば、動きの飾りになります。 | |
| 裾 | すそ | スカートや上着などの、下側の端にあたる部分です。泥が付いた裾と書くと、旅の途中や雨上がりの道を想像できます。 |
| 見返し | みかえし | 襟ぐりや前の開きなどの裏側に付け、端を整える布です。別色の見返しがのぞくと書くと、服の内側にも特徴を添えられます。 |
| 裾飾り | すそかざり | 服の下端に付ける飾りをまとめて呼ぶ言葉です。細い別布を一周させるなどと添えると、装飾の位置をはっきり示せます。 |
ズボンと脚
歴史上の脚衣と、丈・素材・部位を指定する一般語をまとめました。ホーズは左右を別々に着けるものから一続きのものまであり、現代のタイツと同じつくりとは限りません。
| 名前 | 読み | どんな服か |
|---|---|---|
| ブレー | 中世の欧州で用いられた、ズボン状の下穿きです。丈や幅は一定ではないので、麻の短い一枚などと補って書けます。 | |
| ホーズ | 中世から近世の欧州で、脚を覆った衣服の名前です。左右別々か一続きかを添えると、時代で違うつくりを示せます。 | |
| ブリーチズ | 欧州で17〜19世紀初めごろにも着られた、膝付近までのズボンです。裾の留め方を添えると、古風な装いを描けます。 | |
| トランクホーズ | 16〜17世紀初めごろの欧州に見られる、短く膨らんだ脚衣です。下に重ねるホーズも書くと、上下の構成が伝わります。 | |
| スロップス | 古い英語では、16世紀などの幅の広い短いズボンを指します。水夫の服に使うなら、丈や布の量を添えると伝わります。 | |
| ペチコートブリーチズ | 17世紀の欧州で着られた、スカートのように幅広い膝丈のズボンです。裾の広がりを添えると、形を区別できます。 | |
| 長ズボン | ながずぼん | 裾が足首付近まで届く長さのズボンです。旅人の普段着として、色や素材と一緒に書くと、難しい歴史名なしで伝えられます。 |
| 短ズボン | たんずぼん | 膝あたりまで、またはそれより短い丈のズボンです。膝丈と補うと、丈が違うブリーチズなどとの混同を減らせます。 |
| ストッキング | 足先から脚を覆う、丈の長い靴下です。昔の服に合わせるなら、毛糸製などと素材を添えると、現代風の連想を絞れます。 | |
| タイツ | 腰から足先までを一続きに覆う衣服を指す、現代にも通じる名前です。創作では色を添え、ホーズとは区別して書けます。 | |
| ゲートル | 脚の下部や靴の上部を覆う保護用の衣類で、巻く形などがあります。泥よけとして書くと、徒歩の旅支度が伝わります。 | |
| 靴下留め | くつしたどめ | 靴下がずり落ちないように留める帯や紐などです。膝の下で結ぶと書くと、昔風の服を着整える手順に使えます。 |
| 裾口 | すそぐち | ここではズボンの脚を通す側の、裾の開きを指します。紐で結ぶ裾口と書くと、足元を整える動作につなげられます。 |
外套とかぶりもの

外に重ねる衣服と頭を覆うものです。シャプロンにはフード型と巻き上げた型があります。帽子の素材名だけでは時代は決まりません。
| 名前 | 読み | どんな服か |
|---|---|---|
| フード | 頭から首の後ろを覆う、布などのかぶりものです。外套に付く形か単独かを添えると、かぶった姿を具体的に書けます。 | |
| シャプロン | 中世末期の西欧のフードや、それを巻き上げた帽子状のものです。垂れる布を添えると、普通のフードと区別できます。 | |
| ウィンプル | 中世欧州で使われた、頭から顎の下や首まわりに沿わせる布です。白い布を整えると書けば、静かな身支度を描けます。 | |
| ヴェール | 頭などに掛ける布で、長さや使い方には幅があります。背中へ垂らす白い一枚と添えると、布の位置を伝えられます。 | |
| コイフ | 中世から近世の欧州にも見られる、頭に沿う小さな帽子です。麻布製で紐付きと添えると、普段の装いに使えます。 | |
| エナン | 15世紀の欧州で流行した、円錐形などの高いかぶりものです。先から布を垂らすと添えると、縦に長い形を示せます。 | |
| リリパイプ | 中世末期の欧州のフードなどから、尾のように長く垂れる部分です。風で揺れると添えると、かぶりものに動きを出せます。 | |
| ウープランド | 14〜15世紀の欧州に見られる、布をたっぷり使う外衣です。長い袖やひだを添えると、裾の動く様子も書けます。 | |
| キャップ | 周囲を一周するつばのない帽子を広く指す言葉です。昔風の布の小帽子と書くなら、形や紐の有無を補うと伝わります。 | |
| フェルト帽 | ふぇるとぼう | 繊維を絡めたフェルトで作る帽子です。旅人の服には、くたびれたつばなどを添えると、使い込んだ持ち物として描けます。 |
| 麦わら帽子 | むぎわらぼうし | 麦の茎などを編んで作る帽子です。広いつばと添えて畑仕事の場面に使うと、日差しのある暮らしを描きやすくなります。 |
| 羽根付き帽子 | はねつきぼうし | 羽根を飾りとして付けた帽子を指す、見た目による呼び方です。横に一枚だけ添えると書くと、飾りの位置が伝わります。 |
| ローブ | 長くゆったりした衣服を広く指し、用途で形が変わります。魔法使いの服なら、袖や留め方を足すと姿を絞れます。 |
靴と小物

靴、靴に重ねる履物、留め具や袋を選ぶ分類です。プーレーヌ・パッテン・ショピンは用途も形も異なります。ガードルは歴史上の帯の意味で使います。
| 名前 | 読み | どんな服か |
|---|---|---|
| プーレーヌ | 中世末期の欧州で見られる、先が長く尖った靴です。靴先の長さを添えると、歩き方や足元の特徴を書き分けられます。 | |
| パッテン | 木や金属などの底で、靴を泥から離すために重ねる履物です。靴の上から付けると書くと、ぬかるみの道での支度を描けます。 | |
| ショピン | 16〜17世紀のヴェネツィアなどに見られる、底を高くした履物です。厚い台の形を添えると、足元の高さが伝わります。 | |
| 木靴 | きぐつ | 木をくり抜いた靴や、木の底を持つ靴を指します。固い底が床を鳴らすと書くと、工房や石畳の場面に音を添えられます。 |
| バックル | ベルトや靴の帯などを留める金具です。古びた真鍮色の金具と添えると、旅道具の細部や手入れの様子に使えます。 | |
| ガードル | 歴史衣装では、腰に巻く帯やベルトを指す用法があります。小袋を下げる帯と書くと、現代の同名の下着と区別できます。 | |
| 革手袋 | かわてぶくろ | 革で作った手袋です。旅人が荷物を持つ前に着けると書くと、持ち物の支度や屋外へ向かう切り替えを描けます。 |
| ミトン | 親指を分け、ほかの指をまとめて包む形の手袋です。雪道で両手をこすり合わせると書くと、寒さのある場面を描けます。 | |
| 巾着袋 | きんちゃくぶくろ | 口に通した紐を引いて閉じる袋です。腰の帯から下げ、中から小銭を出すと書くと、町での買い物を描きやすくなります。 |
| 肩掛け鞄 | かたかけかばん | 紐や帯を肩に掛けて運ぶ鞄です。布製で口を折り返すなどと補うと、旅人がどんな荷物を持つか具体的に書けます。 |
| 靴底 | くつぞこ | 靴の下側にあり、地面に接する部分です。擦り減った靴底と書くと、長い旅や何度も歩いた道をさりげなく示せます。 |
| 中敷き | なかじき | 靴の内側の底に敷くものです。宿で湿った中敷きを取り出すと書くと、雨の旅の後始末や小さな生活感を添えられます。 |
| 留め紐 | とめひも | 衣服や袋などを結んで留めるための紐です。端がほつれた一本と添えると、手入れや結び直しの地の文に使えます。 |
布と飾りの言葉
繊維名、布のつくり、装飾の方法を分けて説明しています。リネンやウールは素材名、サテンなどは織り方に関わる名前です。すべての布が同じ時代に同じ地域で使われたわけではありません。
| 名前 | 読み | どんな服か |
|---|---|---|
| リネン | 亜麻の繊維や、それを使った布の名前です。生成りのリネンシャツと書くと、旅人や町の暮らしの普段着を具体化できます。 | |
| ウール | 主に羊の毛や、その毛で作る織物などを指します。厚手のウールの外套と書くと、寒い土地へ出かける装いが伝わります。 | |
| ビロード | 表面に短い毛羽を密に立てた織物です。深い緑のビロードと書くと、光の向きで印象の変わる服の質感を描けます。 | |
| ダマスク | 地と模様の織り方の違いで、柄が浮かんで見える織物です。同色の葉模様と添えると、色数を増やさず服に飾りを出せます。 | |
| サテン | 表面に光沢が出やすい、繻子織の布です。光を受ける袖と書くと、布のつやを描けますが、繊維の種類は別に決めます。 | |
| タフタ | 薄手で張りのある平織の布です。歩くと裾がかさりと鳴ると添えると、布の質感を使って静かな場面に音を出せます。 | |
| フェルト | 繊維を絡ませて固めた布状の素材です。旅人の帽子を厚いフェルト製と書くと、織った布とは違う質感を示せます。 | |
| キャンバス | 綿や麻などを使う、丈夫で目の詰まった平織の布です。旅の鞄に使うと書くと、荷物を包む布の厚みを伝えられます。 | |
| サージ | 斜めの織り目が表れる、綾織の布です。毛のサージで仕立てた上着と書くと、素材と表面の模様をまとめて示せます。 | |
| ピンタック | 布を細く折って縫い留めたひだ飾りです。シャツに縦の線を並べると書くと、広いひだとは違う細かな装飾を示せます。 | |
| ギャザー | 布を縫い縮めるなどして作る、細かなひだです。袖口に寄せると書くと、布がふくらむ位置や分量を伝えられます。 | |
| スモッキング | 布を細かく寄せ、そのひだを飾り縫いで留める技法です。袖口に模様を並べると書くと、布と糸の装飾を示せます。 | |
| 毛皮の縁取り | けがわのふちどり | 襟や裾などの端に毛皮を添える飾り方です。外套の縁だけに付くと書くと、毛皮でできた服全体とは区別できます。 |
地の文で使う、昔の服の動き
どんな場面・気持ちで使われやすいかを示す創作用の例です。礼法の決まった手順ではなく、動作だけで気持ちが決まるわけでもありません。服の丈や留め方に合う動きを選びます。
| 動き | 読み | 使われやすい場面 |
|---|---|---|
| マントを翻す | まんとをひるがえす | 向きを変えた拍子に、マントの裾を大きく返す動きです。立ち去る場面に添えると、推しの決意や勢いを表せます。 |
| フードを目深にかぶる | ふうどをまぶかにかぶる | フードを深く下ろし、目のあたりに影を作る動きです。人混みで使うと、顔を見られたくない気持ちをにじませられます。 |
| 裾をつまんで礼をする | すそをつまんでれいをする | 長い服の端を指で持って礼をする動きです。招かれた場面に添えると、丁寧さや少し慣れない緊張を表せます。 |
| 紐を結び直す | ひもをむすびなおす | 緩んだ留め紐などを、いったんほどいて結ぶ動きです。出発前に使うと、気持ちを切り替えて準備する様子を描けます。 |
| マントを畳む | まんとをたたむ | 脱いだマントを折り重ねてまとめる動きです。宿の椅子に置く場面に添えると、旅の緊張がほどける時間を描けます。 |
| マントの雪を落とす | まんとのゆきをおとす | 外から戻り、布に積もった雪を払い落とす動きです。戸口で使うと、外の寒さと室内に着いた安堵をつなげられます。 |
| フードを下ろす | ふうどをおろす | かぶっていたフードを頭から外す動きです。相手の前で行うと書くと、顔を見せて話し始める場面に使えます。 |
| 垂れ袖が揺れる | たれそでがゆれる | 長く垂れる袖の布が、身振りに遅れて動く様子です。手を止めた後にも揺れると書くと、動作の余韻を残せます。 |
| 付け袖を取り替える | つけそでをとりかえる | 取り外せる袖を別の袖に替える動きです。仕事用から祝いの日の色へ替えると書くと、装いと気分の変化を描けます。 |
| 袖を帯に挟む | そでをおびにはさむ | 長い袖の端を帯に挟んで持ち上げる動きです。水仕事の前に添えると、飾りの多い服でも工夫して働く姿を描けます。 |
| 編み上げの紐をほどく | あみあげのひもをほどく | 衣服を留める紐の結び目を解く動きです。着替えや修繕の支度に使うと、留め方に沿った手の動きを具体的に書けます。 |
| ベルトの袋を探る | べるとのふくろをさぐる | 帯に下げた袋へ手を入れ、中の物を探す動きです。小銭が見つからない場面に使うと、焦りや困り顔につなげられます。 |
| 靴底の泥を落とす | くつぞこのどろをおとす | 靴の下に付いた泥を、入口などで払い落とす動きです。訪問前に使うと、歩いてきた道や相手への気遣いを示せます。 |
| 革手袋を外す | かわてぶくろをはずす | 着けていた革の手袋を脱ぐ動きです。屋内で椅子に腰を下ろす前に添えると、外の用事を終えた一区切りを描けます。 |
| ヴェールを整える | ゔぇえるをととのえる | 掛けた布の端や位置を直す動きです。人前へ出る直前に添えると、きちんと見せたい気持ちや小さな緊張を表せます。 |
| リボンを結び直す | りぼんをむすびなおす | ほどけかけたリボンをもう一度結ぶ動きです。待ち合わせ前に何度も直すと書くと、落ち着かない気持ちを添えられます。 |
このページで扱わないもの
実在の人物の衣装、版権作品の衣装、ブランドや商品の指定は扱いません。衣装の作り方・型紙や、特定の時代に合っているかの厳密な判定も対象外です。
既存ページの王侯貴族の礼装・執事服・軍装と重なる見出し語は省きました。ここでは服の構造や重ね方を選ぶために、胴着、袖、脚衣、かぶりもの、布の名前を中心にしています。
言葉の選び方と、このページの限界
歴史的な名前・専門用語・意味に幅がある語は、独立した二つ以上の資料で意味を確かめました。辞典・事典や博物館、服飾系の大学などの解説を照合し、説明と創作上の使い方は書き下ろしています。意味を絞りやすい一般語は一資料、動作表現は出典の確認対象外です。
年代は代表的な着用例の目安で、語が初めて生まれた年を示すものではありません。地域・時代・資料によって、同じ名前でも形が違い、別の名前で似た服を指す場合もあります。「中世の服だから、この名前で一種類」とは考えず、袖の有無や重ねる順序を添えて使います。
当サイトは服飾史の専門機関ではありません。厳密に再現したい場合は、対象の地域と年代を絞り、博物館の実物資料などを確かめてください。表の分類は探しやすさのための目安で、一式に全部を重ねるための一覧ではありません。語数には服の部分・素材・動作を含み、同義語を一行にまとめた場合は一語として数えています。