上着・アウターの種類の一覧|絵つきで6分類・54語
「コートを着た推し」とだけ書くと、トレンチなのかダッフルなのか、AIにも読む人にも伝わりません。コート・ジャケット・ブルゾン・羽織るもの・和や中世の上着を、絵と「何で見分けるか」で並べた用語集です。礼服のコートは男性の礼服の記事から再掲し、トップスやシャツはトップスの記事と服装の用語集で探せます。カタカナだけの語は読みの欄を空けています。
目次
先に結論。上着は「種類+丈か襟の特徴+色」で一行に
推しの上着は「種類+丈か襟の特徴+色」で一行にします。プロットの外見の欄には「黒のチェスターコート、膝下の丈」のようにいつもの一着を書き、状況例やロアブックには「雨の日はベージュのトレンチコートの襟を立てる」のように場面と結び付けて書きます。
上着の名前は、丈・襟・前合わせ・素材・由来が混ざって付いているので、一着に複数の名前が当てはまることがあります。ツイードのノーカラージャケット、フード付きのダウンコートのように、素材の名前と形の名前は重ねて書けます。
地の文では「前を合わせる」「襟を立てる」「相手の肩に掛ける」のような上着の動きを一つ足すと、寒さや気遣いが伝わります。設定に書いても、AIがその形を必ず守る保証はありません。
コート

丈の長い外衣の呼び名です。襟・留め具・部品の違いで名前が分かれます。礼服のコート8種は男性の礼服の記事から再掲しています。
| 名前 | 読み | どんな上着か・書くときのコツ |
|---|---|---|
| チェスターコート | 背広に似た折り返しの襟を持つ、丈の長いコートです。きちんとした外出着に。襟の形はノッチドが多いですが決まりではありません。 | |
| トレンチコート | 腰のベルトや肩の当て布など部品の多い、雨風を防ぐ由来のコートです。「襟を立てて雨の中へ」のように天候と一緒に書けます。 | |
| ステンカラーコート | 後ろが高く前へ折り返す襟を持つ、部品の少ないコートです。通勤や通学の外出着に。トレンチより静かな印象で書けます。 | |
| ダッフルコート | 棒状の留め具(トグル)とひも、フードを持つ厚手の防寒コートです。学生や冬の帰り道の場面に。留め具をどう留めるかで動きも書けます。 | |
| モッズコート | 軍用の外衣に由来し、後ろの裾が二股に割れたコートです。カジュアルな装いに。緑色が多いですが決まりではありません。 | |
| ピーコート | 大きな襟と二列のボタンを持つ、丈の短い防寒コートです。普段の外出着に。長い外套との違いが伝わります。 | |
| ダウンコート | 表布と裏布の間に羽毛を詰めた、ふくらみのある防寒着です。短いものはダウンジャケットと呼びます。真冬の場面に。 | |
| キルティングコート | 布と中綿を重ねて縫い留めた生地のコートです。菱形や格子の縫い目が見えます。ダウンと似て見えても中身は別です。 | |
| ガウンコート | ガウンのようにゆとりを持たせ、体を包むように羽織るコートです。前を留めず腰ひもで結ぶ例もあります。ゆったりした印象に。 | |
| インバネス | 肩を覆うケープ状の布が付いた長い外套です。袖の有無は資料で違います。明治・大正や探偵もののモチーフに。 | |
| アルスターコート | 厚手で丈が長く、二列のボタンとベルトを持つ防寒コートです。寒い日の訪問に添えると、外衣の重みを描けます。 |
ジャケット・ブルゾン

腰まわりの丈の上着です。ジャケットは広い呼び名で、ブルゾンは裾を絞った短いものを指します。素材の名前(ツイード・デニム・革)と形の名前は重ねて書けます。
| 名前 | 読み | どんな上着か・書くときのコツ |
|---|---|---|
| テーラードジャケット | 背広の仕立てをもとにした、折り返しの襟(ラペル)を持つ上着です。スーツの上着をこう呼ぶこともあります。仕事や式の場面に。 | |
| ノーカラージャケット | 首まわりに襟を付けないジャケットです。丸首とは限りません。すっきりした印象や、アクセサリーを見せたい場面に。 | |
| ツイードジャケット | ざっくりした毛織物(ツイード)で作ったジャケットです。素材の名前なので、ノーカラーにもテーラードにも重ねて書けます。 | |
| ブルゾン | 胴にゆとりを持たせ、裾と袖口を絞った短い上着の総称です。ジャンパーと範囲が重なります。動きやすい普段着に。 | |
| ライダースジャケット | オートバイの乗車用に由来する、革などの短い上着です。斜めのファスナーや大きな襟は代表的な例で、決まりではありません。 | |
| デニムジャケット | デニム地の短い上着です。ジージャン、Gジャンとも呼びます。シャツのような襟と前ボタン、胸ポケットが代表的な例です。 | |
| MA-1 | エムエーワン | ナイロン地と、リブ編みの襟・袖口・裾を持つフライトジャケットの型です。丸みのある胴と絞った裾で見分けます。 |
| スタジャン | 競技場で選手が着た防寒着から広まった上着です。身頃と袖の色が違い、胸に文字の章が付く例が代表的です。学園ものに。 | |
| M-65 | エムろくじゅうご | 野戦服の系統に属する軍用ジャケットの型で、立ち襟と肩のストラップを備えます。ミリタリーの装いに。 |
| ボレロ | 腰より上で終わる丈で、前を留めない形を基本とする短い上着です。ドレスの上に重ねる場面に。襟や袖の有無はいろいろです。 | |
| スペンサー | 腰のあたりで丈が終わる、歴史的な短いジャケットです。ボレロと形が重なり、丈の境目は決まっていません。時代ものの装いに。 |
羽織るもの

袖を通さない外衣や、軽く羽織る上衣です。ケープ・マント・ポンチョは丈だけで三つに分けられるわけではなく、作りの由来が違います。
| 名前 | 読み | どんな上着か・書くときのコツ |
|---|---|---|
| カーディガン | 前を開いて着脱する編み地の上衣です。厚さ・丈・ボタンの種類は決まっていません。肩に掛けるだけの着方も書けます。 | |
| パーカー | 頭につながるフードが付いた上衣で、スウェット地のものをよく指します。フーディーとも呼びます。フードをかぶる動きと一緒に。 | |
| ケープ | 肩を覆って垂らす、袖のない外衣です。日本では短めのものをよく指します。丈も添えると、上着との重なりが伝わります。 | |
| マント | 服の上から肩に掛ける、ゆったりした袖なしの長めの外衣です。ケープとの境目には幅があり、裾の長さを添えて姿を決めます。 | |
| ポンチョ | 中央に頭を通す穴のある布をかぶる作りに由来する外衣です。脇が開いています。前あきの型もあります。 | |
| ストール | 首や肩に掛けて防寒や装飾に使う布です。袖も身頃もありません。上着の上から巻く場面や、相手に貸す場面に。 |
和・時代・ファンタジーの上着
和装の上着と、中世や近世のヨーロッパの外衣です。ここに書いた現代の説明が、昔の実物とすべて同じとは限りません。時代ものを書くときは、その時代の資料も確かめます。
| 名前 | 読み | どんな上着か・書くときのコツ |
|---|---|---|
| 羽織 | はおり | 着物の上に重ね、前を開けて着る短めの和装の上衣です。羽織ひもで胸元を結びます。和風の推しの外出着に。 |
| 陣羽織 | じんばおり | 武士が陣中で鎧の上に重ねた上衣です。袖なしの例が代表的ですが、袖付きもあります。戦国ものや武将の装いに。 |
| 打掛 | うちかけ | 帯を締めた着物の上から重ねる、長い裾の表着です。婚礼の衣装として知られますが、婚礼だけの服ではありません。 |
| 道行 | みちゆき | 着物の上に重ねる外出用の和装コートです。四角い襟元が基本形で、丸い襟型もあります。道行コートとも呼びます。 |
| 被布 | ひふ | 着物に重ねる、小さな丸襟と胸元の飾りひもを持つ和装の上衣です。大人の袖付きと子どもの袖なしがあります。 |
| ローブ | 長くゆったりした衣服を広く指す呼び名です。魔法使いや聖職者の装いに。袖やフードの有無は別に書きます。 | |
| サーコート | 中世のヨーロッパで、衣服や鎧の上に重ねた上衣です。騎士の装いに。紋章を付けると所属が伝わります。 | |
| タバード | 袖なしか短い袖の、前後に布を垂らしたゆとりのある上衣です。伝令や紋章官の装いに。サーコートと重なる説明もあります。 | |
| ジュストコール | 17世紀末から18世紀のヨーロッパで着られた、胴が細く裾の広がる男性の長い上着です。宮廷ものの装いに。 | |
| フロックコート | 前後とも膝のあたりまで丈のある、歴史的な男性の礼装の上着です。19世紀風の紳士の装いに。 |
部位と仕立ての言葉

上着の名前に添えると形が決まる言葉です。襟・留め方・丈は、種類の名前とは別に書けます。
| 名前 | 読み | どんな上着か・書くときのコツ |
|---|---|---|
| 襟 | えり | 衣服の首まわりと、そこに付ける縁の布です。立ち襟、折り返す襟のように形を添えます。襟を立てる動きにも使えます。 |
| ラペル | 上着の前身頃を胸元で折り返した下襟の部分です。幅や角の形は礼服の記事に。ラペルに花を挿す場面に。 | |
| フード | 頭から首の後ろを覆う袋状のかぶり部分です。かぶる・下ろすの動きで表情を隠したり見せたりできます。 | |
| ベルト | 腰に回して衣服を締めたり飾ったりする帯状の部品です。トレンチの腰ひもを結ぶ、ほどく、の動きに。 | |
| シングル | 前の重なりが浅く、ボタンが一列の留め方です。シングルブレストとも呼びます。多くの上着の基本形です。 | |
| ダブル | 前を深く重ね、左右二列にボタンを配する留め方です。ダブルブレストとも呼びます。ピーコートやアルスターに多い形です。 | |
| 比翼仕立て | ひよくじたて | 前あきのボタンを覆い布で隠す仕立てです。閉じるとボタンが見えません。きちんとした印象のコートに。 |
| ロング丈・ショート丈 | ロングたけ・ショートたけ | 同じ種類の中で裾までの長さが長いか短いかを表す相対的な呼び方です。膝下、腰までのように体の位置で書くと伝わります。 |
地の文で使う、上着の動き
会話の合間に添える上着の描写です。説明は創作で使う場面の目安で、動きに決まった意味があるわけではありません。
| 動き | 読み | 使われやすい場面 |
|---|---|---|
| 前を合わせる | 風や寒さで前身頃を引き寄せる動きです。寒さや心細さを言葉にせず伝える場面に使えます。 | |
| 襟を立てる | 雨や風を避けて襟を立てる動きです。顔を隠したい場面や、歩き出す合図にも使えます。 | |
| 袖を通す | 上着を着る動きです。出かける決心や、話を切り上げる合図として使えます。 | |
| 肩に掛ける | 袖を通さず上着を肩に乗せる動きです。くだけた雰囲気や、すぐ脱げる状態を描けます。 | |
| 相手の肩に掛ける | 自分の上着を相手に掛ける動きです。気遣いを言葉より先に見せる場面に使えます。 | |
| 脱いで腕に掛ける | 暑さや室内で上着を脱ぎ、腕に掛ける動きです。場面の切り替えや、くつろいだ空気に。 | |
| ベルトを締め直す | トレンチなどの腰ひもを結び直す動きです。気持ちを整える、出発する、の合図に使えます。 | |
| フードを下ろす | かぶっていたフードを外す動きです。顔を見せる、警戒を解く場面に使えます。かぶる動きは逆の意味で。 |
混同しやすい組の見分け方
- トレンチコートとステンカラーコート:トレンチは腰のベルトや肩の当て布など部品が多く、ステンカラーは後ろが高く前へ折り返す襟で、部品は少なめです。どちらも丈や色は決まっていません。
- ケープ・マント・ポンチョ:どれも袖を通さない外衣です。ケープは肩を覆う短めのもの、マントは肩から裾まで一続きの長めのもの、ポンチョは頭を通してかぶる作りに由来します。丈だけで三つに分けられるわけではなく、前あきのポンチョもあります。
- ジャケットとブルゾン:ジャケットは腰まわりの丈の上着の広い呼び名で、ブルゾンはそのうち胴にゆとりがあり裾を絞った短いものを指します。ジャンパーもブルゾンと範囲が重なります。
- ボレロとスペンサー:どちらも腰より上で終わる短い上着です。ボレロは前を留めない形が基本、スペンサーは歴史的な仕立ての名前で、何センチから呼び名が変わるという境目はありません。
- ダウンとキルティング:見た目はどちらもふくらみと縫い目があります。ダウンは中の羽毛、キルティングは縫い留めた生地のことで、外見だけで中身は分かりません。
語義を確認した資料と、このページの限界
語義は、辞書・服飾の事典・アパレルの用語集で確かめ、説明と使い方の例は書き下ろしました。主な確認先はコトバンク、imidas、ファーストリテイリングの服の用語集、フェリシモの服の言葉、Merriam-Websterです。語ごとの資料は調査メモに残しています。
絵は当サイトがAIで作った形の目安で、実物の寸法や縫製どおりではありません。「トレンチは必ずベルト付き」「ライダースは必ず斜めのファスナー」のような固定の仕様ではなく、代表的な例として描いています。実在のブランド名・商品名は扱いません。英語の呼び名は近い語の例で、画像生成に入れて形が再現されることは確かめていません。
確認日:2026年11月7日。和の上着や中世の外套は、時代や地域で形が変わります。歴史ものを書くときは、その時代の資料も確かめてください。