日本の神々と神社の言葉(図つき)|zetaのプロットに書く6分類・42語
神様の推しや、神社に仕える推しを書くための用語集です。日本の神々の呼び名と、神器・神使・祭り・神社の役職の言葉を、辞書と大学・神社本庁・神社の資料で確かめて並べました。古事記と日本書紀で表記や話が違うものは、区別して書いています。また、神話に書かれたことと、後の時代に広まった信仰も分けて書いています。特定の神社の教えや、ご利益の効き目、神社どうしの優劣は扱いません。絵は当サイトが画像生成で作ったもので、きっかけになった投稿の絵と項目の並びは使っていません。漢字を含む語にだけ読みを付けています。
目次
神と神使の組み合わせを1枚で

先に結論
プロットには「何を司る神か」「どこに祀られ、何に宿っているか」「人とどう関わるか」を分けて書くと、神様の推しの立場がぶれにくくなります。日本の神々は、神話で任された役目と、後の時代に信仰されてきた働きが一つに決まっていないことが多く、記紀でも話が違います。実在の神の名前をそのまま推しの名前にするより、「縁結びを司る神」「山の社に祀られる神」のように役目で書く方が扱いやすい場合があります。
推しは山あいの小さな社に祀られている、縁結びを司る神。普段は境内の御神木に宿っている。 人の姿で現れるのは祭りの夜だけで、狐の神使を一匹連れている。 userが子どものころから参拝に来ていたことを覚えているが、まだ話していない。
当サイトが書いた例で、この書き方によるトークの結果や効果は確かめていません。書いたとおりにAIが動くとは限らないため、神としてできることと、できないことも短く補います。
きっかけになった投稿
TikTok で日本の神々が何を司るかをまとめた投稿が、10月29日の確認時点で8,054回再生されていました。当サイトはその投稿の項目や説明を使わず、辞書と、大学・神社本庁・神社・博物館の資料で確かめ直してまとめました。
ほかのページとの関係
妖怪・陰陽道・呪いと祓いの言葉は、和風の怪異の言葉にあります。あちらは怪異として語られてきたもの、このページは神社に祀られ信仰されている神と、その祭りの言葉を中心にしています。たとえば、人を化かすとされる妖狐と、稲荷の神の使いとされる狐は別の言葉です。禊と祓いは両方のページにあり、ここでは神社の祭りの中での意味を中心に書きました。
鳥居・拝殿・本殿・社務所・神楽殿などの建物は建物と部屋の名前、祈祷師や巫覡などの肩書は「○○師」の一覧にあります。聖書の文脈の天界や御使いは天使と悪魔の言葉、神官の衣装は服装の一覧、推しの種族としての神は能力・種族・正体の言葉で探せます。
神話と信仰の神々
神話で任された役目と、神社で信仰されている働きは、同じ一覧にはなりません。月読命のように神話に出てくる場面が少ない神もいて、時間や夢を操る神と決める資料はありません。八幡神・稲荷神・天神は、記紀の神々とは信仰が広まった経緯が違うため、同じ並びに置くときはそのことを添えます。
古事記と日本書紀で表記や話が違う神が多く、ここでは代表的な表記を見出しにしました。「〜の神として信仰されています」は、その神が受け持つものを一つに決める意味ではありません。
| 言葉 | 読み | どういう意味か |
|---|---|---|
| 天照大御神 | あまてらすおおみかみ | 日の神として語られ、古事記では高天原を治めるよう任される神です。日本書紀では天照大神などと書かれ、生まれ方の話にも違いがあります。 |
| 須佐之男命 | すさのおのみこと | 古事記では海原を治めるよう命じられ、出雲で大蛇を退治する神です。日本書紀では素戔嗚尊と書きます。荒々しい面と人を助ける面の両方が語られ、嵐の神だけには決められません。 |
| 月読命 | つくよみのみこと | 月の神で、古事記では夜の国を治めるよう命じられます。日本書紀には海を治めるという別の話もあり、月夜見尊とも書きます。神話に出てくる場面は多くありません。 |
| 伊邪那岐命 | いざなぎのみこと | 伊邪那美命とともに国土や神々を生んだ男神です。黄泉の国から戻って身を清めたとき、天照大御神などが生まれたと語られます。伊耶那岐・伊弉諾とも書きます。 |
| 伊邪那美命 | いざなみのみこと | 伊邪那岐命とともに国土や神々を生んだ女神で、亡くなったあとは黄泉の国の話の中心になります。死の神とだけ書くと、生む神としての面が抜け落ちます。 |
| 大国主神 | おおくにぬしのかみ | 国作りと国譲りの話に出てくる神で、大己貴神とも書きます。出雲大社では縁結びの神として信仰され、その縁は男女の仲に限らない広い結びつきを指すと説明されています。 |
| 八幡神 | はちまんじん | 八幡宮に祀られ、弓矢や武家を守る神として信仰されてきた神です。記紀の神々とは信仰が広まった経緯が違い、一緒に祀る神の組み合わせも神社によって違います。 |
| 稲荷神 | いなりしん | 五穀豊穣や商売繁昌などの神として広く信仰されています。狐は稲荷の神そのものではなく、その使いと説明されています。 |
| 天神 | てんじん | 天満宮に祀られる神の呼び名で、学問や文化芸術の神として信仰されています。実在の人物が祀られた神で、高天原の神々を指す天津神とは別の使い方です。 |
神器と神の宿るもの

三種の神器は鏡・玉・剣の三つをまとめた呼び名で、草薙剣と天叢雲剣は同じ剣の別の名前です。依り代・御神体・御神木は意味が重なりますが、神が寄りつくところ、拝む対象、木というように、着目する点が違います。推しがどこに宿っているかを一つ決めておくと、地の文で居場所を書きやすくなります。
宝物、神が宿るもの、神の使いを分けた言葉です。神器の形や大きさは、名前や伝承からは決められません。
| 言葉 | 読み | どういう意味か |
|---|---|---|
| 三種の神器 | さんしゅのじんぎ | 皇位のしるしとして伝えられてきた鏡・剣・玉の三つの宝物をまとめた呼び名です。神話では天孫降臨と結びつけて語られます。神器という言葉一般とは分けて書きます。 |
| 八咫鏡 | やたのかがみ | 三種の神器の鏡で、天の岩屋戸の神話にかかわります。八咫という字から、実物の大きさや形は決められません。 |
| 八尺瓊勾玉 | やさかにのまがたま | 三種の神器の玉で、岩屋戸の神話では榊に掛けられた宝として語られます。大きな一つの玉とする説明と、多くの玉を緒に通したものとする説明があります。 |
| 草薙剣 | くさなぎのつるぎ | 三種の神器の剣で、神話では大蛇の尾の中から得られたとされます。天叢雲剣は同じ剣の別の名前で、四つ目の神器ではありません。 |
| 神使 | しんし | 神に縁のある動物などを、神の使いとして捉えた呼び名で、つかわしめとも言います。どの動物が使いになるかは神や神社との縁によります。使いは神そのものではありません。 |
| 依り代 | よりしろ | 神霊が寄りつき、現れるときのよりどころと考えられたものです。木や岩、祭具などが挙げられ、人を含めるかどうかは資料によって説明が分かれます。 |
| 御神体 | ごしんたい | 神霊が宿るものとして、拝む対象になっているものです。鏡などのほか、山や岩、木が御神体とされる例もあります。神の体という意味ではありません。 |
| 御神木 | ごしんぼく | 神が宿ると考えられた木や、神社と深い縁があって大切にされている木です。大きな木がみな御神木というわけではありません。 |
神の呼び方と働き
荒魂と和魂は、一つの神の働きの異なる側面を指す言葉で、善い神と悪い神の二人ではありません。氏神や産土神は、誰を、どの土地を守る神かを表します。神格・祟り神・神託も、共通の強さの順位や、現実の災いの原因を決める言葉ではなく、信仰の中の言い方として使います。
神々の多さ、守る相手、働きの面、人との関わりを表す言葉です。神々の強さの順位を示すものではありません。
| 言葉 | 読み | どういう意味か |
|---|---|---|
| 八百万の神 | やおよろずのかみ | 数えきれないほど多くの神々をまとめて言う表現です。八百万は、実際に数えた神の数ではありません。 |
| 氏神 | うじがみ | もとは一族の祖先や守り神を指し、いまは地域の人々が祀る守り神の意味でも使います。推しがどの土地や家を守る神なのかを書くときに使えます。 |
| 産土神 | うぶすながみ | 生まれた土地を守る神です。いまの使い方では氏神と重なり、はっきり分けられないこともあります。 |
| 荒魂 | あらみたま | 神の働きのうち、激しく力強い面を指す言葉です。荒御魂とも書きます。悪い人格や、暴走した姿の名前ではありません。 |
| 和魂 | にぎみたま | 神の働きのうち、穏やかで恵みをもたらす面を指す言葉で、荒魂と対にして説明されます。善い神と悪い神の二人に分けるものではありません。 |
| 祟り神 | たたりがみ | 人に災いをもたらすと畏れられた神の呼び方です。祟る面と守る面が、同じ神への信仰の中に並んでいることもあります。 |
| 神格 | しんかく | 神として認められる資格や地位、格式を表す言葉です。神格に共通の数値やランクがあるわけではありません。 |
| 神託 | しんたく | 神から人へ伝えられたと受け止められたお告げで、託宣とも言います。夢や神がかりなど、伝わり方は一つではありません。 |
神域と神話の世界
神域は実際の神社の区域で、高天原・黄泉の国・幽世は神話や信仰の中で語られる世界です。同じ場所の別の名前ではないので、推しがどこから来て、どこに帰るのかを分けて書きます。黄泉の国を仏教の地獄と同じ場所として書くことは勧めません。
実際の神社の区域と、神話や信仰の中で語られる世界を分けた言葉です。同じ場所の別の名前ではありません。
| 言葉 | 読み | どういう意味か |
|---|---|---|
| 神域 | しんいき | 神社の境内や、神が宿るとされる一帯を指す言葉です。建物一つではなく区域を表し、結界と同じ意味ではありません。 |
| 高天原 | たかまがはら | 天照大御神をはじめ神々が住むとされる、日本神話の天上の世界です。地上の世界と対になる場所として語られます。 |
| 黄泉の国 | よみのくに | 死者の国として語られ、伊邪那岐命が伊邪那美命を訪ねる神話の舞台です。仏教の地獄や、悪人を罰する場所と同じ意味ではありません。 |
| 幽世 | かくりよ | この世に対して、亡くなった人の魂が向かうとされる世界を表す言葉で、隠世とも書きます。黄泉の国と近い意味で説明する辞書もありますが、思想によって捉え方が違います。 |
祭りと清め・参拝
祝詞は人から神へ申し上げる言葉、神託は神から人へ届くお告げで、向きが逆です。神楽・お神酒・神饌は神に捧げるもの、禊やお祓いは身や場を清める行いで、どれも戦うための術の名前ではありません。祝詞の本文や唱え方は、このページでは書いていません。
神に捧げるもの、神へ向ける言葉、身を清める行い、参拝の作法の言葉です。術や技の名前ではありません。
| 言葉 | 読み | どういう意味か |
|---|---|---|
| 神楽 | かぐら | 神を祀るために奉納される歌や舞、音楽です。宮中の御神楽から各地の里神楽まで、形はさまざまで、巫女の舞だけを指すわけではありません。 |
| 祝詞 | のりと | 神に向けて、感謝や称賛、願いを申し上げる言葉です。神から人へ届く神託とは向きが逆です。 |
| お神酒 | おみき | 神に供える酒です。御神酒とも書き、供えたあとに下げて、参列した人がいただく酒もこう呼びます。 |
| 神饌 | しんせん | 神に供える食べ物や飲み物をまとめた呼び名で、御饌とも言います。米・酒・塩・水などが基本で、祭りや土地によって品や数が違います。 |
| 禊 | みそぎ | 水などで身を清め、罪や穢れを除くとされる行いです。参拝の前の手水も禊に由来すると説明されています。滝に打たれる修行だけを指すわけではありません。 |
| お祓い | おはらい | 神に祈り、罪や穢れ、災いを取り除いて清める営みや儀式です。悪霊を退治するためだけのものではありません。 |
| 玉串拝礼 | たまぐしはいれい | 榊の枝に紙垂などを付けた玉串に祈りをこめ、神前に供えて拝礼することです。祭典やご祈祷の場面で行われます。 |
| 二礼二拍手一礼 | にれいにはくしゅいちれい | 深いお辞儀を二回、拍手を二回、最後にお辞儀を一回する参拝の作法です。一般的な形ですが、神社によって独自の作法もあります。 |
神社に仕える人と婚礼

神職は神社に仕える人の総称で、宮司と禰宜はその中の職の名前です。巫女は神職と同じ意味ではなく、全員が神のお告げを受ける人でもありません。神職には女性もいます。推しが社のどの立場にいるかを決めると、神様の推しとの距離も書き分けられます。
神社で奉仕する人の総称と職の名前、婚礼の言葉です。役職は祭祀や社務の役割で、霊力の強さを表すものではありません。
| 言葉 | 読み | どういう意味か |
|---|---|---|
| 神職 | しんしょく | 神に仕え、祭儀や神社の事務に携わる人をまとめた呼び名で、いまは神主とも呼ばれます。女性の神職もいます。 |
| 宮司 | ぐうじ | 神社の祭祀をつかさどり、社務をまとめる神職の長です。年齢や霊力の高さを表す言葉ではありません。 |
| 禰宜 | ねぎ | 宮司を補佐し、祭祀や社務に携わる神職の職名です。見習いや、次の宮司という意味ではありません。 |
| 巫女 | みこ | 神社で神楽や祭典の手伝い、授与所の受付などに奉仕する女性です。仕事の中身は神社によって違い、全員が神のお告げを受けるわけではありません。 |
| 神前式 | しんぜんしき | 神前で結婚を誓い、二人の門出を神に報告する婚礼の儀式です。式の流れは神社や式場によって違います。神と人が結婚する儀式という意味ではありません。 |
混同しやすい組
似た言葉は、神そのものか、神に仕えるものか、神が宿るものか、人の行いかで見比べます。境界が資料ごとに違う組は、名前に加えて書きたい中身を短く補います。
| 組 | 違い |
|---|---|
| 稲荷神/狐 | 稲荷神は信仰されている神、狐はその使いと説明されています。狐を稲荷神そのものとしては書きません。 |
| 神使/妖狐 | 神使は神に縁のある使いの動物、妖狐は人を化かすと伝えられた狐の妖怪です。同じ狐でも別の言葉です。 |
| 天神/天津神 | 天神は天満宮に祀られる神の呼び名で、天津神は高天原の神々を指す言葉です。同じ「天」の字でも指すものが違います。 |
| 草薙剣/天叢雲剣 | 同じ剣の別の名前です。三種の神器が四つになるわけではありません。 |
| 依り代/御神体/御神木 | 依り代は神が寄りつくところ、御神体は拝む対象として祀られるもの、御神木は神が宿るとされる木です。一つのものが二つ以上に当てはまることもあります。 |
| 氏神/産土神 | 氏神はもとは一族の守り神、産土神は生まれた土地の守り神です。いまの使い方では重なり、はっきり分けられないこともあります。 |
| 荒魂/和魂 | 一つの神の、激しく力強い面と、穏やかで恵みをもたらす面です。別々の神や、善と悪の性格を指すものではありません。 |
| 神託/祝詞 | 神託は神から人へのお告げ、祝詞は人から神へ申し上げる言葉です。向きが逆になります。 |
| 黄泉の国/幽世/高天原 | 黄泉の国は神話の死者の国、幽世は亡くなった人の魂が向かう世界を表す言葉、高天原は神々が住む天上の世界です。黄泉と幽世は近い意味で説明されることもあります。 |
| 禊/お祓い | 禊は水などで身を清めること、お祓いは神に祈って罪や穢れ、災いを除くことです。意味は重なり、並べて言うこともあります。 |
| お神酒/神饌 | お神酒は神に供える酒、神饌は酒も含めて神に供える飲食物全体です。 |
| 宮司/禰宜 | 宮司は神社の神職の長、禰宜は宮司を補佐する職です。禰宜が次の宮司と決まっているわけではありません。 |
| 神職/巫女 | 神職は祭儀や社務に携わる人の総称、巫女は神楽や祭典の手伝い、受付などに奉仕する女性です。巫女は女性の神職の別名ではありません。 |
信仰を書くときに
日本の神々は、いまも神社で祀られ、信仰されている存在です。このページの説明は、辞書や神社が伝えている内容を「そう信仰されている」「そう語られている」として書いたもので、神話の出来事が実際にあったかどうかは判断していません。実在の神社の名前や祭神をそのまま推しにするより、架空の社と役目で書く方が、プロットの自由度も高まります。
祟りや穢れは、昔からの信仰の言葉として書きます。現実の病気や災害、人の価値をそれで決めたり、実在の誰かに当てはめたりする使い方はしません。祭りや祈りを笑いものにする書き方も勧めません。
このページで扱わないもの
特定の神社や宗教法人の教えの中身、ご利益の効き目、神社どうしの優劣は扱いません。祝詞の本文や、儀式の細かな手順も書いていません。祀られている実在の人物の名前や人物像も扱わず、祀られる神としての呼び名だけを載せています。
三種の神器の実物の形・大きさ・色は、名前や伝承からは決められません。実在の人物をもとにしたプロットの規約の線引きは、実在の人物・VTuberの記事にまとめています。
言葉の選び方と、このページの限界
国語辞典・百科事典と、大学の神名データベース、神社本庁・各地の神社庁・神社の公式の説明で意味を照合し、説明を書き下ろしています。主な確認先は、國學院大學の古事記の神名データベース、神社本庁の祝詞の説明、辞書・事典の三種の神器の項目です。伏見稲荷大社のよくある質問、東京都神社庁の神職の職階の説明でも確かめました。
神の名前には、古事記と日本書紀の表記の違い、清音と濁音の違い、神社ごとの呼び方があり、ここでは一つを見出しにして、ほかの書き方を説明に添えました。どれか一つが正しく、ほかが誤りという意味ではありません。神社の由緒や信仰の説明は、その神社がそう伝えているという範囲で扱っています。語数は表の行数で数えています。